東京のコロナ感染者、初の4桁となる1337人 最多12・26から300人以上増

小池百合子都知事
小池百合子都知事
年末の東京都の感染状況
年末の東京都の感染状況

 東京都は31日、新型コロナウイルスの感染者が新たに1337人報告されたと明らかにした。12月26日の949人を300人以上、上回って過去最多となり、初の4桁に到達。一方、全国では4500人を超え、同じく最多となった。感染拡大の深刻化が一層鮮明となったことに、都や政府は危機感を隠せず。抑止に向けた新たな対策を求める声が強まりそうだ。

 1月24日に初めて都内で感染者が確認されてから11か月余り。新型コロナウイルスにより世界が変わった“特別な一年”の最後に、東京で新規感染者が激増した。

 小池百合子都知事は都庁で取材に応じ、感染者に対する入院や宿泊療養、自宅療養などの対応や調整に保健所と連携して対応するよう改めて指示したと説明。都民に向けては「年末最後の買い出しなどで密になっている。コロナに年末年始はないと改めて強く申し上げたい」と述べた。

 菅義偉首相は夕方、官邸で田村憲久厚生労働相や西村康稔経済再生担当相、加藤勝信官房長官らと面会。その後、記者団に対し「明らかに増加傾向にあり、大変厳しいと認識している」と語った。また、「感染対策の基本はマスク、手洗い、3密回避だ」と重ねて強調した。緊急事態宣言の再発令に関しては「今の医療体制を確保して感染拡大回避に全力を挙げる」と述べるにとどめ、明言を避けた。

 都の12月の新規感染者数は1万9245人となり、月ごとで2番目に多い11月の9850人と比べてほぼ倍増した。直近7日間での平均は11月1日が169・3人だったのに対し、12月31日時点では879・9人で、約2か月の間に5倍以上に。都が4段階で示す2項目の警戒度はいずれも最高レベルとなっており、病床や医療体制のますますの逼迫(ひっぱく)が懸念される。

 ある都幹部は「1000人超えは想定していたが…」と驚いた様子。「年末年始に人の流れが減少してどこまで収まるか分からないが、緊張感を持って対応する。年明けからできる限りの対策を打ち出していく」と気持ちを切り替えていたが、暗雲が垂れ込める中、新年を迎える形となってしまった。

 ◆アメ横など繁華街衝撃

コロナ禍で鉄道の終夜運転やカウントダウンイベントが取りやめとなり、首都・東京は「厳戒態勢」の年越しとなった。それでも街には多くの人が繰り出し、対策の難しさも浮き彫りになった。

 東京都の新規感染者数が報じられると、繁華街には衝撃が走った。東京・上野のアメ横商店街を訪れた東京都北区の女性(74)は「700~800人くらいだと思っていた。減らないどころか過去最多とは」と一瞬、言葉を失った。例年よりも人出が少ないように感じるというが「それなりに混んでいる」と、不安そうに行き交う人々を見つめた。

 渋谷区の明治神宮は大みそかから元旦の終夜開門をやめ、分散参拝を呼び掛けた。参道の砂利には1メートル間隔の目印もみられた。参拝に訪れた埼玉県川口市の会社員は「とうとう超えたか」と驚きを隠せない。「マスク無しで過ごせる明るい年にしてほしい」とつぶやいた。

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