比嘉大吾 再起3戦目は圧巻のKO勝ち

5回45秒、KO勝ちの比嘉大吾はガッツポーズで喜ぶ
5回45秒、KO勝ちの比嘉大吾はガッツポーズで喜ぶ
2回、ストロング小林佑樹に右アッパーを放つ比嘉大吾(右)
2回、ストロング小林佑樹に右アッパーを放つ比嘉大吾(右)

◆プロボクシングWBOアジア・パシフィック・バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 挑戦者・比嘉大吾(5回KO)王者ストロング小林有希●(31日、大田区総合体育館)

 元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(25)=Ambition=が、自身初の大みそかのリングで再起3戦目に挑み、タイトル奪取に成功した。18年4月の計量失敗による世界王座剥奪の処分明け3戦目で、WBOアジア・パシフィック・バンタム級王者ストロング小林有希(31)=六島=の2度目の防衛戦に挑戦。強烈な右アッパーの連打で5回45秒、KO勝ちした。比嘉の戦績は17勝(17KO)1敗1分け、小林は16勝(9KO)10敗。

 89・88%のKO率を誇る比嘉の剛腕が火を噴いた。5回序盤だ。ボディー攻撃にたまらず体を「く」の字にした王者のあご先に会心の右アッパーのダブルをぶっ放した。比嘉も「試合後も何倍も(味わえるほど)いい気持ち」と大興奮するKO勝利だ。思わずコーナーポストに駆け上がって「うっしゃ~っ!」と勝利の雄たけびを上げるほどだった。

 KOが身上の男は再起2戦目の前回は悔しい引き分け。「前回はドローでダメだった。体力はどうなってもいいから1ラウンドから行った」と自身初の大みそかのリングで憂さ晴らし。入場曲は「ゴジラ」を選曲し、初回からフルパワー全開で出撃。「体力関係なく攻めました」と左ボディーを軸に右のフック、ストレート、アッパーと、多彩なコンビネーションで王者をめった打ち。フィニッシュは破壊力抜群の“ゴジラの右”できっちり仕留めた。

 18年4月の計量失敗でフライ級の世界王座を失い、昨年に2階級上のバンタム級で再起。一時は「復帰して、ボクシングに身が入らず、ダメだなという部分もあって」とふらふらと遊び歩いたこともあったが「簡単な世界じゃない」と猛省しボクシングに打ち込んだ。

 再起後は初となるタイトルも獲得した。視線の先にあるのは世界王者返り咲きだ。「ボクシングやってる以上は、もう1回、世界チャンピオンにならないとダメだと思っている」。昨年12月にバンタム級で世界ランカーに復帰し王座挑戦への道も開けた。小林に勝ってWBO、IBFの世界ランク入りも濃厚となり、現在15位のWBA、10位のWBCも加え、主要4団体で世界が見えてきた。

 バンタム級はWBA&IBF統一王者の井上尚弥(大橋)ら「強い人たちがたくさんいる」と比嘉。石の上にも3年。2021年は「またイチから違う階級で世界目指して、頑張りたい。フライ級の時みたいに攻めて、倒しにいって倒せるボクシングをする」と意気込んだ。

5回45秒、KO勝ちの比嘉大吾はガッツポーズで喜ぶ
2回、ストロング小林佑樹に右アッパーを放つ比嘉大吾(右)
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