巨人・菅野が14勝2敗の勝率.875で2年ぶり3度目の最多勝、初の最高勝率と2冠を獲得。これでタイトルは最優秀防御率4度(14、16~18年)、奪三振王2度(16、18年)と合わせ、4部門で計10度になった。
タイトルとして表彰がなかったシーズンも含め、この4部門でリーグ1位が合計10度以上の投手は、国鉄と巨人で16度の金田正一を最多に8人目。セでは金田と12度の斎藤雅樹(巨)に次いで、菅野が3人目だ。
劣勢になっても崩れなかった。年度別に先取点を許した試合の勝敗は
13年 2勝6敗
14年 5勝5敗
15年 1勝10敗
16年 0勝4敗
17年 2勝5敗
18年 4勝7敗
19年 4勝4敗
20年 7勝2敗
味方が先制した試合は通算で76勝6敗の.927と圧倒的な勝率を誇る菅野でも、先制された試合は昨年まで18勝41敗の.305。
それが今年は○○○○○○●●○の7勝2敗。シーズンで初めて勝ち越した。
今年は先取された後のイニングで再び点を取られたのが、40回のうち6回で計8失点(自責点7)だけ。防御率1.58と粘りの投球が味方の逆転劇を呼び、先制試合も含め開幕から無傷の13連勝。
66年に堀内恒夫(巨)がマークした開幕最多連勝のセ記録に肩を並べるなど、チームの大黒柱として優勝の原動力となった。