【侍ジャパン】稲葉監督「やっぱり4番は鈴木誠也」東京五輪へ“最速”指名…森下、平良の選出も「可能性十分」

スポーツ報知
鈴木誠也(左)と稲葉篤紀監督

 侍ジャパンの稲葉篤紀監督(48)がインタビューに応じ、東京五輪の4番打者に広島の鈴木誠也外野手(26)を指名した。24人に制限される五輪の選手選考に頭を悩ませる中、4番については「僕の中でやっぱり鈴木誠也」と、優勝した19年プレミア12MVPへの揺るぎない信頼を告白した。

 打者では村上(ヤクルト)、岡本(巨人)、投手では森下(広島)、平良(西武)らプレミア不出場も台頭。一方、代表で守護神を務める山崎(DeNA)は昨季不振に陥った。公開競技だった84年ロサンゼルス大会以来、正式種目としては初の金メダルを目指す指揮官に、構想を聞いた。

 -昨年は目標だった五輪が1年延期に。この期間をどう過ごしたか。

 「また新たに1年、選手を見られるということ、野球とまた向き合えるという時間をいただけた。コロナの影響でなるべく視察は行かない方がいいということで、ずっとテレビで試合を見ていました。昨年は我慢の1年だったと思います」

 -五輪の最終メンバーは24人。この1年で選考の選択肢は広がった?

 「若い年代も含めて色々な選手が出てきて、本当にいい悩みとして捉えています。(12月のスタッフ会議では)少しでも可能性がある選手は(人数無制限の1次ロースターに)入れておこうという判断で180人以上を出しました」

 -19年に優勝したプレミア12の代表選手が中心という構想だが、プレミア以外のメンバーでは村上、岡本、森下、平良、佐野らが躍進した。

 「期待は十分に持っています。今年はすごい活躍をしましたし、素晴らしい選手。彼らはまだまだ経験という意味では発展途上ですし、これからまた色々な経験をしていくと思う。21年のキャンプ、開幕してからの状態も見ながら(代表入りを)判断していきたいと思います。プレミアのメンバーに入っていない選手の中からも、オリンピックのメンバーに選ばれる可能性は十分にあります」

 -代表で不動の抑えを担う山崎が昨季は不振だった。

 「成績があまりよくなかったのを踏まえて、このオフしっかりトレーニングをすると思いますし、来年どういう形で戻ってくるか楽しみにしています。今年は成績というよりも、変則日程で連戦も多い中、とにかくケガがないようにこの1年頑張って欲しいという思いで見ていました。康晃(山崎)は良くなかったけど、来年必ずやってくれるだろうという期待は持っています」

 -来季開幕してからのパフォーマンスが大切。

 「もちろんプレミアで戦ったメンバーは気持ちも含めて技量も分かっているので、あとは来年開幕してみてどういう調子、体調なのかを含めて、見極めをするという作業になってくると思いますね」

 -昨季は各チーム4番の活躍が目立った。プレミアでは鈴木選手が4番を担ったが、選択肢は増えたか。

 「僕の中のイメージはやっぱり4番は鈴木誠也選手。チャンスの強さ、ここという時の一発もある。来年の調子にもよるが、4番はコロコロと変えるというのは考えにくい。今のところ鈴木誠也選手が4番の候補。それ以上の選手が出て来てくれることを期待はしているというところですね」

 -今年ヤクルトの山田選手が不調で、ソフトバンクでは周東選手が台頭した。レギュラー格の菊池(広島)を含め、二塁手で今描いているところは。

 「二塁手はたくさんいるが、オリンピックは24人になりますから、これもうれしい悩みでしょうね。これもまた来年開幕してみてというところになってくると思います」

 -08年の北京大会では投手10人、捕手を含め野手14人。現段階で24人の内訳で描いている構想は。

 「今のところ考えはないです。まだ(出場チームが)4チームしか決まっていない。残り2チーム決まっていませんので、ある程度対戦相手も見据えなければいけないかなと考えています。あとは夏場でナイターばかりではなく、デーゲームの暑さの中だと体力は消耗する。色々なことを含めてコーチと話し合いをしていきながら決めていく」

 -今年の漢字一字は?

 「『束』。昨年は結束の「結」という字にした。これは結果を出す、私の最終年で結びの年にすると、また結束を強くするという意味で「結」という字にした。21年は「束」ねる。19年にプレミアで世界一になったが、オリンピックまで1年半空きますから、もう一度ジャパンを結束させる、束ねるという意味が一つ。また、オリンピックで国民の皆さん、野球界の皆さんと結束力を持ってもう一度チャレンジする、金メダルに向かってやっていきたいという思いも込めました。また、このコロナの影響で医療従事者の方々が非常に大変な思いをされている。我々は感謝の気持ちを持たなければいけない。花束を贈るという花束の『束』。それら意味を込め『束』という文字にしました」

 ◆稲葉篤紀(いなば・あつのり)1972年8月3日、愛知・師勝町(現北名古屋市)生まれ。48歳。中京(現中京大中京)高、法大を経て、94年ドラフト3位でヤクルト入団。2005年にFAで日本ハム移籍。06年日本シリーズMVP、07年首位打者と最多安打。ベストナイン5度、ゴールデン・グラブ賞5度。08年北京五輪、09、13年WBC日本代表。13~17年侍ジャパン打撃コーチを経て、17年7月から侍ジャパン監督。通算2213試合で2167安打、261本塁打、1050打点。打率2割8分6厘。左投左打。

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