「Uber Eats」配達員のウラ話<1>「最高月収35万円」「年間走行2万5000キロ」

「Uber Eats」の仕組み
「Uber Eats」の仕組み

 新型コロナウイルス感染拡大の余波で、今年一気に浸透したフードデリバリー代行サービス。その中でも米配車サービス大手のウーバーテクノロジーズが運営する「Uber Eats」は、新語・流行語大賞で候補に挙がるほど、身近なものとなった。実際に都内で働いている2人に、「Uber配達員」の“リアル”を聞いた。(構成・高柳 哲人、瀬戸 花音)

 配達員になったのは、昨年の9月から。それまでもアルバイトは配達専門でやっていたので都内の道は詳しいということと、自分で時間を選んで働くことができるので始めました。頑張るほど稼ぐことができるというのも、自分の性格に合ってますね。今は週4~5日、1日7時間くらい働いています。

  • お笑い養成所に通いながら、Uber Eatsで生活費を稼いでいるという配達員
  • お笑い養成所に通いながら、Uber Eatsで生活費を稼いでいるという配達員

 「ウーバーだけで食べられるの?」と思う人もいるかと思いますが、自分の経験からすれば普通にやれば楽に生活できます。僕の1か月の最高は35万円ですが、80万円稼いだ知り合いもいます。「友達の友達」まで広げれば、100万円というのも聞きました。ただ、自転車での配達だとそこまでは難しい。僕もバイクを使っています。1年ちょっとで、2万5000キロ走りました。

 時給換算すれば、かなり優秀な配達員という自負はあります(笑い)。効率良く稼ぐには、情報が重要。曜日や時間帯によって、注文が入りやすいエリアが変わるので。僕は下北沢エリアを中心に、適宜移動しています。あとは「ブースト」と呼ばれる、注文が多いエリアで料金が増額されるシステムがあるのですが、配達員が集まって“競争率”が高くなるので、そこには行きません。

 ちなみに、注文が多く入るのは梅雨時と冬。みんなが外に出たくない時ですね。そういう時には稼げるチャンスなので喜ぶ仲間もいますが、僕は「寒いから休もうかな…」と考えてしまう方ですね。

 配達をしていて一番困るのは、注文した人の家が分かりにくい時。特に深夜の配達だと、家を間違えると迷惑をかけてしまうので。注文者はイニシャルで表示されます。集合住宅だったら部屋番号があるので問題ないのですが、一軒家の場合は「合ってるのか?」と不安になることも。表札の名前を教えてもらえるのがベストですが、備考欄に建物の特徴などを書いてもらえるとありがたいです。

 ◆配達ノルマ達成でボーナス「クエスト」も

 「Uber Eats」は2016年9月に東京に上陸。今年12月時点で30超の都道府県に進出した。

 利用者がアプリを通して料理を注文すると、飲食店近くにいる「Uber―」に登録した配達員がランダムに選択され、飲食店で受け取った商品を利用者の元に届けるシステム。飲食店は配達員を雇用する必要がなく、配達員は自分の都合に合わせて働くことができるという利点がある。

 配達員は、配達料のほか利用者からのチップ、一定期間の配達ノルマを自ら決め、それをクリアした場合にボーナスをもらえる「クエスト」などが収入となる。一方、運営側は利用者からの配達料のほか、飲食店から売り上げの一部を手数料として、配達員からはシステム使用料として基本料金の一部を得て、システムを運用している。

 登録店舗数は今年3月の2万7000店以上から、11月には6万5000店以上に急増。エリアの拡大は感染拡大前から予定していたというが、登録店舗の増加は新型コロナの影響も一因とみられる。

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お笑い養成所に通いながら、Uber Eatsで生活費を稼いでいるという配達員
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