箱根駅伝連覇を狙う青学大の登録外メンバーが「0区」力走 山内健登が“区間新” 岸本大紀も出走

箱根駅伝登録メンバー外の記録会、通称「箱根駅伝0区」で力走する青学大ランナー(先頭は岸本大紀)
箱根駅伝登録メンバー外の記録会、通称「箱根駅伝0区」で力走する青学大ランナー(先頭は岸本大紀)

 第97回箱根駅伝(来年1月2、3日)で、2年連続6度目の優勝を狙う青学大は26日、相模原市のキャンパス内陸上競技場で、16人の登録メンバーから外れた選手による1万メートル学内記録会を行い、山内健登(1年)が非公認記録ながら自己ベスト記録を大幅に更新する29分5秒2の「大会新記録」でトップを取った。2位に鈴木竜太朗(1年)が29分7秒6で続いた。股関節痛の故障から復帰途上のため、登録メンバーに入らなかった主力の岸本大紀(2年)は5000メートルを走り、復活の第一歩を記した。

 年末に青学大のほか各校で行われる登録外メンバーによる記録会は、登録メンバーに勢いを与え、そして、来季の自身への飛躍につなげる意味で「箱根駅伝0区」と呼ばれる。青学大では昨年、高橋勇輝(3年)が29分5秒7の同レースの新記録で1位。高橋の好走に元気づけられたチームは箱根駅伝で王座を奪回し、高橋自身は今回、初の登録メンバー入りを果たした。

 15年大会で初優勝のゴールテープを切りながら16年大会で登録メンバーから外れた安藤悠哉(当時3年)が15年12月の学内記録会で当時の新記録となる29分7秒で激走。翌年度、主将に就任した安藤は17年大会で再び、アンカーを務め3連覇のゴールテープを切ったという“伝説”も残る。

 この日、やや強い風が吹く中、好走し、29分5秒2の“区間新記録”をマークしてトップを取った山内は「次回は0区ではなく、1から10のちゃんとした数字がある区間を走りたいです!」と意欲をみなぎらせた。その上で「この走りで、16人のメンバーを少しでも勢いづけられることができればうれしいです」と笑顔で話した。

 山内は全日本大学駅伝(11月)で6区に抜てきされたが、区間9位と苦戦し、2位から6位に順位を落とした。原晋監督(53)は「全日本は良くなかったけど、メンバーに選ばれた力を改めて示してくれた。来季は主力のひとりとして活躍してほしい」と期待を込めて話した。

 終盤まで山内とトップ争いを演じて2位になった鈴木も非公認記録ながら自己ベストを約40秒も更新。「自信になりました。来季は箱根駅伝メンバーに選ばれたいです」と充実した表情を見せた。

 股関節痛から復帰途上のため、登録メンバーから外れた岸本は1万メートルと同時スタートの5000メートルタイムトライアルを行い、前半、レースを引っ張った。岸本は前回大会でルーキーながらエース区間の2区に出陣。日本人1年生最高タイムとなる1時間7分3秒の区間5位の激走で6人をゴボウ抜きして首位に立ち、2年ぶり5度目の優勝に大きく貢献した。しかし、今回は無念のメンバー漏れ。「お世話になった4年生の先輩と一緒にタスキをつなぎたかった。残念で、悔しい。でも、気持ちは切り替えています」と岸本は前向きな姿勢を見せた。

 この日、5000メートルで14分35秒。まだ、本調子からは程遠い。「追い込んだ練習は8月以来、約4か月ぶりなので、きつかったです。予定より5秒悪かったけど、現状の力がよく分かりました。これから、じっくり、焦らずに練習を積んでいきたい」。来季、エース復活が期待される岸本は落ち着いた口調で話した。

 この日が青学大ラストレースとなる4年生の強い希望で緑の第1ユニホームで0区のレースが行われた。16人の登録メンバーは各自練習を終えた後、0区を力走するチームメートを大声で声援した。主将の神林勇太は練習終了後のあいさつで「みんな頑張っていたので、登録メンバーは元気をもらいました。チーム一丸となって(来年1月)2日、3日を戦いましょう」と呼びかけた。

 今大会に向けて原監督は「絆大作戦」を発令。青学大の絆は、箱根駅伝0区を終え、さらに強まった。

 この日の青学大の1万メートル学内記録会「箱根駅伝0区」の上位は以下の通り。

〈1〉山内健登(1年)29分5秒2=新記録

〈2〉鈴木竜太朗(1年)29分7秒6

〈3〉目片将大(2年)29分20秒8

〈4〉石鍋颯一(3年)29分27秒8

〈5〉渡辺大地(3年)29分32秒7

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