北海道を拠点とする独立リーグ「北海道ベースボールリーグ」(HBL)の石狩レッドフェニックスに、今夏の高校野球宮城県大会4強・東陵(宮城)の佐々木諒太投手(18)が入団することが25日までにわかった。HBLは今年5月、美唄ブラックダイヤモンズとレラハンクス富良野の2球団で創設。来季から石狩と士別サムライブレイズの2球団が参入する。まだ規模の小さいリーグから、夢に挑戦する。
とにかく試合に投げてアピールする。「プロになるのが夢。独立だと1年目から(ドラフト指名の)可能性がある」と、佐々木は石狩を選んだ理由をこう語った。今夏、チームはエース左腕で富士大に進む佐藤柳之介投手(18)を擁して県4強。だが佐々木は登板わずか1イニングに終わった。1年夏にベンチ入りするなど期待は高かったが、けがなどもあり高校では実力を発揮できず。就職や進学の話もあったが、野球に集中できる環境を選んだ。
182センチの長身を生かし、自信を持つフォークを決め球に三振を狙っていく。来年5月予定のリーグ開幕まで時間はあるが、佐々木は「挑戦は楽しみです」と胸を躍らせた。引退後もこれまでと変わらず練習に取り組む姿勢に、千葉亮輔監督(49)も「すごいと思う。ポテンシャルはあるので頑張ってほしい」とエール。北の大地でさらに腕を磨き、プロへ続く道を切り開いていく。(有吉 広紀)
◆佐々木 諒太(ささき・りょうた)2002年7月16日、宮城県登米市生まれ。18歳。津山中では軟式野球部に所属。東陵では1年夏に初のベンチ入り。3年夏は背番号11で県4強。182センチ、80キロ。右投右打。家族は両親と兄2人、祖父母。血液型B。