【川崎】中村憲剛、イニエスタが来るワクワク全開…元日現役ラストマッチ

スポーツ報知
20年11月25日、笑顔で優勝のシャーレを掲げる川崎・中村憲剛(カメラ・宮崎 亮太)

 川崎の元日本代表MF中村憲剛(40)が1日、現役最後の試合となる天皇杯サッカー全日本選手権の決勝を迎える。40歳の誕生日を迎えた昨年10月31日のF東京戦で決勝点を挙げた翌日にオンラインで会見を開き、電撃発表となった。2010年には南アフリカW杯に日本代表として出場。16年には最年長でJリーグMVPにも輝いた。川崎一筋18年の希代の司令塔が、ついにユニホームを脱ぐ。ラストマッチを前に、記者が憲剛との思い出をつづる。(昨年11月の再掲)

 18年5月、元スペイン代表のバルセロナMFイニエスタが神戸に電撃加入した。中村憲剛は、抜群のポゼッションで相手を翻弄するバルセロナの試合を欠かさずチェックしていた。中でもポジションが同じイニエスタは、プレーはもちろんボールを持たないときの位置取りなども参考にすべき存在。その男のJ参戦を直撃したときのことだった。

 正式発表後に話を聞くと約束し、発表翌日の練習後に麻生グラウンドで声を掛けた。「こんなにワクワクしながら話せる選手はなかなかいない」「本当に来たか!って感じ」「バルサのイニエスタを見られなくなるのは残念」「本当に楽しみしかない」「言葉があふれてくるね~」と約20分の独演会。終わりかけのノートの最終ページにコメントを書いていたら、ページが足りず、背表紙の裏に書き、手も疲れ、夜の日本代表取材には新しいノートを買った。熱量たるや、憧れの選手を語るサッカー少年そのもの。その情熱こそが中村憲剛を支えてきたものだ。

 同年9月のリーグ戦・札幌戦で川崎加入後、公式戦100得点をマークした。調べ上げて大台到達を知り、書いた原稿を「100ゴールの原稿を書いてくれたのは恩田さんだけだったよね」と言ってくれたのは、記者としてうれしかった瞬間だった。

 日本代表では、年齢に似合わぬ落ち着きぶりで後輩から「長老」のニックネームをつけられていた。38歳を迎えた時、長老の上をいく「仙人になりたい」と笑って話したが、ピッチを離れても大好きなサッカーを愛して「サッカー界の仙人」を目指してください。(18年担当、レース部・恩田 諭)=おわり=

サッカー

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請