TAKAHIRO、新生EXILEでのボーカル3人の役割は「三者三様」…インタビュー完全版〈3〉

スポーツ報知
TAKAHIRO

 人気ボーカリストのATSUSHI(40)がEXILEとして参加する最後の新曲「SUNSHINE」が16日に発売された。急きょ同盤に収録されたバラード曲「約束 ~promises~」は、EXILE TAKAHIRO(36)の希望で実現したもので「最後にATSUSHIさんと2人で歌いたかったし、ファンの方にも喜んでいただけたらうれしい」と振り返った。大黒柱が抜けてリードボーカルとして責任も重くなるが「ここで負けるようならダメということ。もっと進化させたい」とも。偉大な先輩への思いや新生EXILEにかける覚悟、そしてソロ活動やボーカリストの苦悩など聞いた。(ペン・国分 敦、カメラ・頓所 美代子)=紙面未収録インタビューを加えた完全版〈3〉 〈2〉より続く=

 LDHには多くのグループが所属しているが、つながりはあるのだろうか。

 「交流あるメンバーとないメンバーがいます。面白いことに僕レーン、ATSUSHIさんレーンがあって、僕レーンは登坂(広臣)、川村壱馬のみですね(笑い)。でも、数原(龍友)もどっちかというとそうなのかな~。性格の問題もありますが“ツインボーカルあるある”というか。グループは似た2人だとダメなんですよ。僕と登坂でEXILEみたいなのをやれたかというとやれていないと思う。自分ら2人とも柔ではなく剛のタイプ、壱馬も。まあ、2人とも来てくれるというか、気づいたらいる感じ。登坂は僕のファンクラブイベントにも遊びに来てくれたり、僕も彼のソロツアーに出させてもらったり。壱馬も僕の『道の駅』(ソロコンサート)で歌ったりとかしてます。基本『歌わせて下さい』っていったら誰でも歌っていいんですけどね。そんな中で劇団EXILEの(八木)将康が僕のステージで歌ったんですよ。死ぬほど笑いましたけど、でもさすが俳優、肝が座ってんなって。ただボーカルとしてはダメでしたよ(笑い)」

 EXILE TRIBEには後輩グループが続々誕生しているが、Jr.世代をどう見ているのか。

 「すごい頼もしいですよ。出てくる若い子たちはひょうひょうとしている。最初から様になっているというか堂々とやりこなしていて『すごいよね』って登坂とも話していました。でも『登坂も最初からMVも形になっていて、ずっとやっている人みたいに見えたよ』っていったら、本人的にはすごい緊張していたみたいで『自分が感じた緊張が後輩には見られないんですよね』っていっていました。ジェネレーションズの子たちとはいろんな話はしますが、ランページはギリで壱馬が話してくるぐらいですかね」

 先輩ボーカリストとして後輩に伝えるべき責任は感じている。そこには自分がスランプに陥った苦い経験があるそうだ。

 「いくらひょうひょうとしているように見えてもステージが大きくなってくると、壁にぶち当たることもあると思います。僕の役割は自分が感じてきた悩みとかを話してあげることかな。自分もスランプが長かったりもしたんで…。7年ぐらいありました。今思い返すと、たぶん発声障害だと思うんですけどね。脳が遮断するっていうか…。僕はこういう性格なんで、あまり調べることもなく病院も嫌いなんで、スランプを自力で抜けましたけど」

 ―どんな問題が生じるのか。

 「しゃべっている声は出るんですけど、メロディーになった瞬間にその域が出ないとか。ステージが大きくなるとイヤモニ(イヤー・モニター)つけるじゃないですか、イヤモニの作りで音響やマイクに自分の声が乗った音の返しも変わってくる。ボリュームとかのバランスを自分で把握できればいいんですが、最初からはできないですよ。カラオケとは大違いなんで。ライブでレコーディングと違う自分のあらが見えた時に何かがトラウマになって、一個苦手意識ができるとそこを避けたり、力でねじ伏せようとかいろんな工夫をするんですが、ほとんどが悪い方向に行っちゃう。そんなことを踏まえて、みんなが絶望的に苦しむ方向に行かないようにケアしていきたいですね」

 TRIBE系ツインボーカルは特有の不安要素を抱えているという。

 「ツインボーカルだと、声の周波数の一番いい域が2人それぞれ違っているんで、僕らはまずそこを合わせようとするんですよ。域を合わせているうちに、今度は自分のバランスが崩れる所が出てきたり、そこが悩みなのかな~。コブクロさんや、ゆずさんみたいにパート半々を歌うんじゃなくて、得意のパートを歌うという役割分担ができていればいいんですが、僕らはパフォーマーを携えて半分半分歌うのが基本的にあったのでそこでやっていると、相方の方が良く聞こえたり、自分の魅力であるモノが飛び出て聞こえて、浮いているように聞こえちゃったり。いい部分を消して悪い方向に作用することもあって、分からないうちは『何でだろう』って苦しむしかないから『そういうこともあるよ』って。それだけでもケアになるんですよね」

 ―新生EXILEでのボーカル3人の役割は。

 「三者三様、声の質がバラバラなんで『RED―』からは役割分担しています。ネスさんの場合はローが強いんで、そこを生かしてメロを歌ってもらたり。僕が思うに一番高いのはSHOKICHIですが、そこは得意不得意もあって、僕ラップとかやる気ないんでSHOKICHIがやってくれたりとか。おのおのが楽しんでそれぞれが魅力を出して腑(ふ)に落ちるというか。そんな音作りができたらいいなと思っています。29日の配信ライブではそういうのが見られるでしょう」

 ―最後に素に戻れる瞬間は。

 「お酒飲んでいる時ですね。最近は仲間と飲めないんで、今は家族と過ごしながら、お酒飲んでいる時が素に戻れますかね~」

 EXILEの屋台骨を支えてきただけに言葉の端々に責任を感じる。重い十字架を背負いながら研さんの日々はこれからも続いていくに違いない。

 ◆EXILE TAKAHIRO(えぐざいる・たかひろ)1984年12月8日、山口・下関市生まれ、長崎・佐世保市育ち。36歳。2006年にEXILEの新ボーカルオーディションで優勝して同グループに加入。13年には「一千一秒」でEXILE・TAKAHIROの名義でソロデビュー。14年に日テレ系「戦力外捜査官」でドラマデビュー。17年には初舞台「MOJO」で初主演を務める。19年に映画「僕に、会いたかった」(錦織良成監督)で初主演。今年9月「EXILE RESPECT」プロジェクトをスタートさせた。17年に女優の武井咲と結婚し、18年に第1子となる女児が誕生。身長180センチ、血液型O。

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