コロナ禍のいたずらか路上プロレスで貴闘力が“復帰”…金曜8時のプロレスコラム

「焼肉ドラゴ東京スカイツリー駅前店」での路上プロレス貴闘力(左端)と長男・納谷幸男が親子連係
「焼肉ドラゴ東京スカイツリー駅前店」での路上プロレス貴闘力(左端)と長男・納谷幸男が親子連係

 東京スカイツリー下の東京ソラマチ8階ドームガーデンで23日、「大仁田厚vsクロちゃん!クリスマス最終決戦!スカイツリー路上電流爆破プロレス!」が無観客で開催され、メインイベントで元参院議員の大仁田厚(63)が安田大サーカスのクロちゃん(44)に敗れる波乱があった(11分9秒、電流爆破バットフルスイングからの体固め)が、アンダーカードでおもしろい展開があった。

 大相撲元関脇の貴闘力忠茂氏(53)が、久しぶりにプロレスの現場に登場したのだ。路上プロレスの第3試合は、昭和の大横綱・大鵬の孫・納谷幸男(26)がHARASHIMAと組んで、大石真翔、中村圭吾組と対戦したが、その舞台が納谷の父である貴闘力氏が経営する「焼肉ドラゴ東京スカイツリー駅前店」となった。

 アルバイト店員の納谷が店の名物メニューを紹介していると、客の大石と中村が難癖をつけて、口論となり、ついに乱闘に発展。店内で大暴れしていると、オーナーの貴闘力氏が現れ「何やってんだ!」と一喝。このすごみは現役時代、親方時代に力士を震え上がらせた迫力のままだった。

 レスラーたちをもびびらせて、店の外に出すと、貴闘力(ここから呼び捨て)は納谷とのど輪落としの親子連係。そこにHARASHIMAが蒼魔刀をたたき込んで、中村からフォールを奪った(3分16秒、体固め)。一緒に勝ち名乗りを受け、すっかりレスラーの顔になっていた。

 2014年4月16日のリアルジャパン代々木競技場第二体育館大会でプロレスデビューした貴闘力は、鈴木みのると組んで、大仁田、矢口壹琅組と対戦し、11分10秒、張り手からの片エビ固めで矢口に勝利した。プロレスは3試合こなしたが、長男・納谷幸男をデビューさせると自ら引いた。

 今年の1月に東京ドームで開催された新年の風物詩「ふるさと祭り東京2020―日本のまつり・故郷の味―」で、貴闘力は出身地の兵庫代表として「焼肉ドラゴ」をブース出店して「神戸牛」のメニューを販売していた。ふるさとステージでは神奈川の独立団体「プロレスリングFREEDOMS」(佐々木貴代表)が全国各地のご当地プロレス団体を集めた「プロレス戦国時代 群雄割拠」を開催しており、「あっちには興味ない?」と聞くと「プロレスは引退というより、商売が忙しいし、条件が合えばまたやることもあるかもしれない」と話していた。

 その様子はこのコラムでも紹介した。「オープン20周年を迎える『焼肉ドラゴ』が順調なだけに、リング復帰する必然性は全くないが、プロレスのような人生を送ってきた貴闘力のプロレス愛が、またうずき出すことはあると見ている」と書いたが、まさかのコロナ禍に直面。「ふるさと祭り」でさえも来年は史上初の中止(オンラインでは開催)という天変地異が起きた。「焼肉ドラゴ」も人気店とは言え、短縮営業で苦しんでいる。それが店を舞台にプロレスを展開するチャンスを得た。インターネット中継ABEMAで看板が大映しになる宣伝効果。路上プロレスの“リング”になった。「焼肉ドラゴ」決戦の続きが見たくなった。(酒井 隆之)

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