今季限りでJ1仙台を退団となったGK関憲太郎(34)はJ2山口への加入が有力であることが24日、分かった。山口は、2014年~19年シーズンに仙台を率いた渡辺晋氏が来季の新監督に就任する。新戦力として経験と実力のある関の獲得へ動いており、加入が決まれば2人は2年ぶりに共闘となる。
関は、2008年に仙台でプロのキャリアをスタート。10年~12年は期限付き移籍で横浜Cでプレー。13年に復帰し、今季まで仙台に所属した。身長は178センチでGKの中では小柄だが、抜群の反射神経、瞬発力で好セーブを見せ、足もとの技術も安定している。渡辺監督が率いた期間は、正GKだった14年以外は、ハイレベルなGK陣を擁する仙台の中で主に第2GKの立ち位置だったが、主力のアクシデントをカバーし、選手、スタッフたちから大きな信頼を得ていた。
仙台時代は、誰よりも早くクラブハウスを訪れ、入念な準備をして練習に励んでいた。若手選手たちもその姿勢に多くの事を学びとっていた。またGKが攻撃の組み立てに関わっていく部分でも渡辺監督の狙いを熟知。人望ある仕事人が加われば、渡辺監督の新たな船出にも大きなプラスとなりそうだ。