【ワタシと嵐】05年“花男”松本潤 国民的スター前夜の熱…「花より男子」プロデューサー・瀬戸口克陽TBS編成局長

スポーツ報知
ドラマ「花より男子」のプロデューサーを務めた瀬戸口克陽・編成局長

 年内で活動を休止する嵐とゆかりのある関係者が語る「ワタシと嵐」。松本潤(37)が出演し、2005年に放送されたTBS系連続ドラマ「花より男子」のプロデューサーを務めた瀬戸口克陽・編成局長(47)が登場。松本が、そして嵐が国民的グループとして駆け上がるきっかけになった人気ドラマの撮影当時のエピソードと、松本の作品への向き合い方を聞いた。

 あれから15年たっても記憶は鮮明だ。瀬戸口さんは「嵐が国民的スターになる前夜というか直前のタイミングだと記憶しています。他の(出演)メンバーもそうだけど、自分たちの理想と現実に開きがあって、何とか理想に行き着きたいというか、渇望感がマグマのように煮えたぎるのを感じました。僕ら作り手もチャンスに飢えていた。勝手に『後がない』と思って。面白いものを作ろうという熱量があった」と振り返る。

 松本は幼なじみの4人組「F4」のリーダーの道明寺司を演じた。花沢類を演じた小栗旬(37)ら、F4メンバーで撮影前に4人で会食した。松本と小栗は日テレ系「ごくせん」(02年)で共演していた。瀬戸口さんは「小栗君の方が、『自分は役者として頑張ってきて、レベルアップしている、あの時とは違う』みたいなことを言ったんです。そうしたら松本君も『自分もジャニーズの中でアイドルグループとしてもまれている。オレだって負けない』って。ストレートに思いをぶつけ合うのはいいなと思った」。

 瀬戸口さんは最近、小栗から撮影中のエピソードを聞いた。第3話で空港での撮影のために、“前乗り”した。松本から呼ばれてホテルの部屋に出向いた小栗は驚いたという。部屋には原作の漫画全巻があり、ドラマの台本に合わせ、付せんがついていた。翌日のシーンを読み込んでいる松本の姿に、プロ意識を感じた小栗は意気投合し、飲み明かしたという。「ワンシーンをここまで研究しているのを目の当たりにして仲良くなったそうです」

 松本の役への向き合い方について瀬戸口さんは「一つ一つを流さないし、妥協しない。研究熱心で(道明寺の)日本語の言い間違いも勢いでやらない。(体を反転させる時に)どっち回りがいいか。そこまで緻密(ちみつ)に積み上げる」と言う。放送が始まると、人気が沸騰した。「撮影でも街中での女性の反応とか熱狂がすごかった。『道明寺!』『花沢類!』って役名で声がかかった」。新しいスターが誕生した瞬間だった。

 「年齢は10歳違いますが、プロデューサーと役者の関係で、ようやく自信を持ってこの世界でやっていけるというものを刻んだ同士という感じですね」

 その後も一緒に多くの作品を手掛けた。最近は、役者としてだけではなく、作品全体を俯瞰(ふかん)で見る力が鍛えられているという。「彼らしくこれからも活躍してくれることが何より。また違う景色を見るでしょう。そんな松本君と我々TBSのドラマチームがどんな景色をお互いに見に行けるのか楽しみにしています」

 ◆瀬戸口 克陽(せとぐち・かつあき)1973年生まれ。47歳。東大卒業後の96年にTBSに入社。「華麗なる一族」「GOOD LUCK!」などプロデューサーとして多くのドラマを手掛ける。「花より男子」の他、「スマイル」(09年)、「99・9―刑事専門弁護士―」(16年)の松本潤主演作品を担当。20年から編成局長を務める。

 ◆「花より男子」(はなよりだんご) 原作は神尾葉子さんの漫画。裕福な生徒が集まる英徳学園は財閥の御曹司・道明寺司(松本)や花沢類(小栗)、西門総二郎(松田翔太)、美作あきら(阿部力)のF4が牛耳っていた。そこに貧乏学生・牧野つくし(井上真央)が入学して巻き起こるストーリー。2005年10月期にTBS系で放送され、初回は世帯視聴率18.3%、最終話は22.4%を記録するヒットとなった。07年1月に続編「花より男子2リターンズ」を放送。08年には映画「花より男子F(ファイナル)」も公開され興行収入77億5000万円のヒットとなった。

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