【ソフトバンク】ダイエット宣言の森唯斗 鉄腕の秘けつは着実な体重増にあり

ソフトバンク・森
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 本人にとっては想定外だったようだが、“鉄腕”のルーツを感じた。ソフトバンク・森唯斗投手(28)は今オフの契約更改で、来年2月の宮崎春季キャンプまでに10キロダイエットすると明言。体重が100キロの大台に乗ってしまったためだ。だが年々増加するその体重こそが、活躍の秘けつでもある。

 通常、シーズンは143試合(今季は新型コロナの影響で120試合)の長丁場。選手の課題のひとつに体重の維持がある。今季、シーズン中盤以降からレギュラーに定着した周東は4キロ前後減ったが、それ以上に減らす選手もいる。特に若手は「来季キャンプまでに〇キロ増」などと記事になることも多い。

 だが、森は違う。球団プロフィルでは1年目が77キロだったが、7年目の今季は94キロ。新型コロナウイルスの影響で練習できない時期があったとはいえ、シーズン中に6キロも増えたことになる。リリーフという過酷なポジションを任されながら、7年連続50試合以上に登板しながらの体重増。トレーニングは当然、胃腸が強いからこそなせる業だ。

 「減る人は減る。年々、増えているのは僕の強み」。球速や球質などのパフォーマンスを支え、シーズンを乗り切るためには体重増も必要な要素。森も自身の武器と知りながらも「いきすぎましたね。はっきり言うと」と認めるように、大台突破は増えすぎとも言える。「例年より体が重いと感じた」と、正直に告白。「好きなものばかり食べるのではなく、食生活を考えないと。甘いものも好きだし、肉や米をほどほどにしないと。だからこうなった」と猛省し、ダイエットを決心した。

 18年オフにも「おかし断ち」でのダイエット挑戦を表明。にもかかわらず断念してしまった過去があるが、今回は本気度が違う。日本シリーズ終了後には3日間のファスティング(断食)を決行。「『うまそうだな』と改めて思いました」と、家族が食事している姿を目の当たりにしながら我慢を乗り越えた。「腸内環境を整えて、すごく体がスッキリした。消化が良くなった気がする」と、来季へのスタートラインに立った。

 今季は“超過体重”でも、52試合登板で1勝1敗32セーブ6ホールド、防御率2・28と仕事をまっとうした。「もっとキレを出したい。最低でもみんなに『細くなったな』と思われるようにする。まあ、見ておいて下さい」とニヤリと笑った守護神右腕。来季の目標に掲げているのは球団新記録の73試合登板だ。ニューボディーを手にし、マウンドに仁王立ちする。(記者コラム・戸田 和彦)

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