【箱根への道】創価大・三上雄太は「激坂最速王」…今回こそ5区、区間賞狙う

「激坂最速王決定戦」を制し、自信を持って箱根5区を希望する創価大・三上雄太(創価大提供)
「激坂最速王決定戦」を制し、自信を持って箱根5区を希望する創価大・三上雄太(創価大提供)

 前回9位でチーム史上初めてシード権を獲得した創価大は、第97回箱根駅伝(来年1月2、3日)でさらなる高みを目指している。チーム目標は3位。切り札として期待されるのが、5区候補の三上雄太(3年)だ。実際の箱根駅伝5区コースとは異なるが、同じ箱根の山で行われた「激坂最速王決定戦」で優勝。前回は、わずかに力及ばず控えに回ったが、今回は自信を持って天下の険に臨む。

 三上には、天下の険を制した実績と自信がある。11月21日に行われた「激坂最速王決定戦2020@ターンパイク箱根」の登りの部で53分9秒で優勝。レース直後、雄大な富士山を望むゴール地点で「今回こそ5区を走りたい。区間賞を狙っています」と意欲をみなぎらせた。

 同大会はアネスト岩田ターンパイク箱根の小田原料金所をスタートし、箱根大観山口にゴール。距離は上り坂だけの13・5キロで標高差は981メートル。国道1号線を走る箱根駅伝5区は20・8キロ。小田原中継所から16・2キロの最高点まで標高差840メートルを駆け上がり、ゴールの芦ノ湖まで残り4・6キロを下る。激坂最速王決定戦のコースは箱根5区とは異なるが、標高差は本番より大きく、上りの適性がなければ走り切ることはできない。

 「仮想5区」の大会には青学大の竹石尚人(4年)と脇田幸太朗(2年)、順大の真砂春希(4年)ら各校の山上り候補も参加。青学大勢らは練習の一環として走っていたため、単純に力の差を比較できないが、それでもトップを取ったことは自信になる。三上は「本番も同じ走りができれば上位で戦えると感じました」ときっぱり話す。

 前回大会も5区を走る気で満々だった。しかし、わずかに力及ばず、昨季主将の築舘陽介さん(23)にその座を譲った。三上は7区に登録されたが、当日変更で出番なし。創価大は9位で初めてシード権を獲得した。チームの躍進を喜ぶと同時に一人の競技者としては悔しさも残った。

 それから1年。三上は頼れる“クライマー”に成長した。コロナ禍に見舞われた今季、練習以外はほとんど外出せず、食事や睡眠に気を使い、競技に集中した。「前回、出場できなかった悔しさをすべてぶつけてほしい。区間上位を期待している」と榎木和貴監督(46)は厚い信頼を寄せる。

 「チーム目標は3位です。自己ベストが連発していて勢いがあります。5区で勢いをさらに強くする走りをしたい」と三上。「激坂最速王」の名にかけて、箱根の山を駆け上がる覚悟だ。(竹内 達朗)

 ◆三上 雄太(みかみ・ゆうた)1999年6月10日、広島市生まれ。21歳。2018年に石川・遊学館高から創価大文学部に入学。箱根駅伝5区で印象に残っている場面は「高校の先輩の田中龍誠さん(東洋大)が(18年の)往路優勝のゴールテープを切ったシーン」。167センチ、51キロ。

 ◆創価大学陸上競技部駅伝部 1972年に創部。89年から長距離部門を強化。箱根駅伝には2015年に初出場し、20位。2度目の出場となった17年は12位に躍進したが、その後、2年連続で予選会敗退。3年ぶりに出場した前回、9位でチーム初のシード権を獲得。タスキの色は赤と青。長距離部員は選手46人、学生スタッフ8人。練習拠点は東京・八王子市。主な大学OBはお笑いコンビ・ナイツの塙宣之と土屋伸之ら。

  • 創価大登録メンバーと1万メートル自己ベスト

    創価大登録メンバーと1万メートル自己ベスト

「激坂最速王決定戦」を制し、自信を持って箱根5区を希望する創価大・三上雄太(創価大提供)
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