フィギュアスケート男子で五輪連覇中の羽生結弦(26)=ANA=が、25日に長野・ビッグハットで開幕する全日本選手権で今季初戦を迎える。「スーパースラム」を達成した2月の四大陸選手権以来10か月ぶりの競技会となる。スポーツ報知では高校生だった18歳で初制覇した12年大会から15年までの4連覇を写真と共に4回に分けて振り返る。
◆2012年12月21~23日 札幌市・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ SP「パリの散歩道」 フリー「ノートルダム・ド・パリ」
2012年からカナダ・トロントに拠点を移した羽生結弦は、GPファイナル銀メダリストとして5度目の全日本選手権に帰ってきた。
スケートアメリカ、NHK杯と2戦連続で世界歴代最高得点を記録したショートプログラム(SP)は、冒頭の4回転トウループを含む全てのジャンプを成功させ、国際連盟(ISU)非公認ながら97・68点をマークして首位発進。「すごくビックリした。非公式だけど自分の記録を抜いてうれしい」と屈託なく笑った。
フリー2位の187・55で、合計285・23点はパトリック・チャン(カナダ)の世界歴代最高280・98点を上回った。「今日は50%。80、90、100%に近づいていく手応えはある。来年は、また違った羽生結弦を世界という舞台で見せたい」。1997年の田村岳斗(やまと)以来、15大会ぶりの高校生全日本王者の誕生だった。