【宏太’sチェック】ミシャのやりたいサッカー浸透

スポーツ報知
19日の浦和戦でドリブル突破を図る、吉原氏が来季の活躍を期待する札幌MF金子(左)

◆明治安田生命J1リーグ ▽第34節 浦和0―2札幌(19日・埼玉)

 ミシャ(ペトロヴィッチ監督の愛称)3年目で色々あった中、12位で今季を終えた。ゴールの部分では結果の出ない時期もあったが、チャレンジを続け、浦和相手に素晴らしい内容で最後勝てたことは評価している。

 今季はこういうサッカーをするというミシャの考えを、実際にできるメンバーがそろった。例えば後ろからつなぐにしても、数年前なら奪われて何失点もしていた。それがなくなったのは、高いポテンシャルの大卒選手が入り、難しいことをやらせたら伸びると実践してくれたことに尽きる。

 これまでの考え方は今のバケツの容量で何が出来るかだった。だがミシャは限界を決めず、そのバケツをどんどん大きくしていくことで対応出来るようになっていった。選手起用も1年目はサイドだった駒井をシャドーで使ったり、強いDFを置きたくなりがちな3バックにそれほど足の速くない選手をそろえたり、色々な試みをした。川崎に勝つ反面、ボコボコにやられる試合があったりと波はあったが、上位を狙えるだけの選手がそろってきたことは証明してくれた。

 取りこぼした試合を来季、勝ちへと変えるためには、シャドーの一角かボランチに決定的な仕事をできる選手が欲しい。個人的には終盤はサイドを務めた金子が適任だと思う。彼は何よりサッカーの理論が良く分かっている。DFはボールを取ろうと8割以上の力をどちらかに入れた場面で、体勢を立て直すことはできない。金子はそこで瞬時に逆を取ったドリブルができ、7割以下の力だと感じたら前に推進力を出してクロスを上げたりと、高レベルの裏をかくプレーが自然とできる。ドリブルも優雅な感じに見えるのは周囲をしっかり見渡せているから。彼がトップ下などに入り、チームをガンガン引っ張っていけば、今年の順位は簡単に上回れる。(吉原 宏太、1996~99年札幌FW)

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