藤井聡太2冠は来春以降も愛知を拠点に…宮崎美子との“2020ピカピカ対談”で「残ります」

スポーツ報知
来年の抱負を語り、「2021」のバルーンを掲げる宮崎美子と藤井聡太2冠(カメラ・関口 俊明)

 「今までにない年」だった2020年。スポーツ報知では、「2020未曽有の一年」と題し、この1年を振り返ります。初回は「報知社会面大賞」。2年ぶり2度目の受賞となった将棋の藤井聡太2冠(18)=王位、棋聖=と女優・宮崎美子(62)による「2020年のキミはピカピカに光って対談」が実現。40年ぶりに水着姿を披露したカレンダーが大反響を呼んだ知性派女優から、高校卒業後の拠点について問われた史上最年少2冠は「愛知に残ります」と地元残留を宣言した。(司会・北野 新太)

 司会「今もピカピカに光ってる宮崎さんの水着姿を、藤井さんもどこかで偶然目にされたり…?」

 藤井2冠(以下、藤)「(やや赤面しつつ)いや、ちょっと申し訳ございません…」

 宮崎(以下、宮)「ごめんなさいね…。私のことなんてご存じないのは当然ですよ。きっと、ご両親より年上ですもの…。藤井さんが見てそうなのは…(NHKのバラエティー番組)『日本人のおなまえっ!』に出てます」

 藤「宮崎さん、存じております…」

 宮「こないだね、加藤一二三さん(ひふみん)が出演された回で『五六さん』という珍しいお名前の方が紹介されたんです。『ふのぼりさん』と読むの」

 藤「へ、へええ~。(盤上中央の歩を1マス上に進めて)ここが5六の地点です。加藤先生だから数字つながりかと思ったら、将棋つながりなのですね…」

 宮「ねえ。勉強になりました。勉強と言えば、藤井さんは高校最後の年なのに対局もお忙しくてコロナもあって、あまり学校に行けてないんじゃないかしら?」

 藤「あと試験1回と卒業式くらいでしょうか。(緊急事態宣言で休校になった)4、5月は良い充電期間になり、結果(2冠獲得)につながりました」

 宮「卒業後はどうされるの? 進学はしない、と…」

 藤「愛知を拠点にしようと思っています。今年、家にいる時間が長くなって、今後もこのままでいることが自然なのかなと思うようになりました」

 宮「ご両親とご一緒に。すてきですね。私も今年、家で考える時間がたくさんあって、やりたくてもしてなかったことを言い訳にしたくない、と思ったんです。で、年がいもなくチャレンジしました。とにかく毎日ラジオ体操をして(スリムアップした姿を)カレンダーで少し発揮できました」

 藤「ウチも家族4人で毎日ラジオ体操をしよう、となったのですが、自分はなんと1週間で挫折し、自然消滅してしまいました…。そのへんが宮崎さんと自分の差なのかなと思います(笑い)。体力は年々落ち、来年こそ運動を、と思いますけどスポーツは苦手で…」

 宮「あら? 足が速いんでしょう?」

 藤「正確には『速かった』なんです…」

 宮「またまた…。なら一緒にラジオ体操をしましょうよ! あ、学校の先生みたいになっちゃった…。ごめんなさいね」

 司会「お二人の共通点は読書家。今年の一冊は?」

 藤「自分は全く読めず…。ぜひ宮崎さんにオススメを伺いたいです」

 宮「孔子の生涯を描いた宮城谷昌光さんの『孔丘』が素晴らしくて。構想から30年後、ふと書こうと思われたそうです」

 藤「将棋も指し手が浮かぶまで長考したりします。詰将棋でも何年もかけて解く作品があります。自分も昔はよく小説を読みましたけど、あまり覚えてなくて…。棋士には何十年前の将棋も覚えている記憶力の良い方もいますが、自分には残念ながら当てはまらないんです。自分は1年前の将棋も怪しい。昨日何を食べたのかも…」

 司会「宮崎さんは(デビューして)40年後の挑戦をされましたけど、藤井さんは40年後の自分を想像できます?」

 藤「自分は14歳で棋士になったので、40年後は54歳。今、50歳の羽生(善治九段)先生が竜王挑戦など活躍されているのは本当にすごいです。羽生先生の存在が目標になります」

 宮「私も少しでも先輩方に近づきたいと、時には焦ったりしながら歩いてきました。分かったのは自分を生かすことの大切さです」

 司会「来年はどんな年に」

 宮「今年、カレンダーとユーチューブをしたので来年は久しぶりに歌に挑戦したいです。とどまらない自分でいたいです」

 藤「将棋界もユーチューブを始めた方がたくさんおられますけど自分はちょっと厳しいです…。まずは運動を…ラジオ体操は続かなかったので違う何かを…」

 宮「いや、ラジオ体操をしましょう!」

 藤「ハ、ハイ!」

 【司会後記】宮崎は藤井の母・裕子さんの一回り上。18歳は緊張で固まってしまうのでは、との懸念も抱いたが杞憂(きゆう)だった。知的な波長が合ったのか、信頼感に包まれた先生と生徒の放課後のような語らいの時になった。宮崎が「藤井さんも大変ですね。私の対談相手をしなくちゃいけないなんて。でも私はうれしいです。絶対にお目にかかれない藤井さんとお会いできて」と告げた時、2冠が見せた笑顔を私は見逃さなかった。将棋会館特別対局室に流れた空気は「ピカピカ」でなく、「ポカポカ」だった。(北)

 ◆報知社会面大賞 2005年スタート。スポーツ報知社会面が伝えた人物の「登場回数」「記事の大きさ」を独自にポイント化する。1面は20ポイント、最終面は10ポイント、社会面トップ記事は5ポイント、トップに次ぐ記事は2ポイントで集計。過去の藤井2冠は17年4位、18年1位、19年2位。一気に2冠へと駆け上がった今年は1面2度、最終面8度掲載で頂点に立った。2度目の大賞受賞は05、06年に連続受賞した堀江貴文氏(実業家)以来14年ぶり2人目。

 ◆宮崎 美子(みやざき・よしこ)1958年12月11日、熊本市生まれ。62歳。熊本大3年時の80年、篠山紀信氏撮影の「週刊朝日」表紙でデビュー。同年、ビーチでジーパンを脱いで水着姿になるCMが話題に。2000年に映画「雨あがる」で日本アカデミー賞優秀主演女優賞受賞。クイズ番組では博識を生かし活躍。発売中の「カレンダー&フォトブックセット」は「鬼滅の刃」の公式カレンダーの注文数を超える人気に。

 ◆藤井 聡太(ふじい・そうた)2002年7月19日、愛知県瀬戸市生まれ。18歳。杉本昌隆八段門下。5歳で将棋を始める。12年、奨励会入会。16年、史上最年少の14歳2か月で四段(棋士)昇段。17年、史上最多29連勝。20年7月、17歳11か月の史上最年少で渡辺明から初タイトルの棋聖を奪取。翌月、木村一基から王位を奪取。名古屋大教育学部付属高3年在学中。50メートル走のベストタイムは6秒8。

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