【箱根への道】城西大・菊地駿弥主将、2区出走を直訴 区間新もイメージで6位以内へ

全日本大学駅伝の2区で力走する城西大の菊地駿弥
全日本大学駅伝の2区で力走する城西大の菊地駿弥

 第97回箱根駅伝(来年1月2、3日)で、2年ぶりの出場となった城西大は、菊地駿弥主将(4年)が2区出走を櫛部静二監督(49)に直訴した。「区間新を出した後のインタビューまでイメージできるように普段から考えている」と堂々と言い切るエース兼主将。自らの走りで、チームに勢いをつけ、目標の6位以内を達成する。

 菊地はどこまでも強気な姿勢を崩さなかった。「各大学の1番の選手が走る2区に挑戦したいと、監督には言ってます。タイムは前回の相沢(晃)さん(東洋大、現・旭化成)が作った記録(1時間5分57秒)を抜きたいと思っています」

 10月の箱根予選会では個人8位、全日本大学駅伝(11月1日)は2区2位、さらに八王子ロングディスタンス(11月21日)の1万メートルでは28分8秒25の自己新記録をマークするなど、まさに上り調子で、言葉に自信がみなぎっている。それだけではない。強い言葉を発することで、主将として他の部員を鼓舞している。

 昨年の予選会が苦い記憶となったからだ。15位で出場権獲得はならなかった。「終わってからはお葬式みたいな雰囲気だった。悔しかった。すぐその日に反省会を開いて、4年生とコミュニケーションが取れていなかったという意見が出て、言葉にしないと伝わらないことがあるので、大事にしようということになった」。上級生、下級生関係なく言葉を掛け合う態勢をこの1年築いてきた。

 櫛部監督も「反省会で一致団結していなかったという声を聞いたが、今年は菊地が『自主自立』というテーマを掲げてくれて、学生主体でやってくれた」とそのキャプテンシーを評価する。練習からハーフマラソンを走りこみ、後半スタミナ切れする選手も少なくなった。「層も厚くなったと思います。下級生にアドバイスしても、やれるかやれないかは本人次第。それができるようになってきたと思う。だから6位以内は可能です」と菊地は手応えを口にする。

 兄・聡之(さとし)さん(26)も城西大で1年から3年まで箱根路を走った。全日本後、連絡があり「よかったんじゃない」と褒められたという。「普段から、自分で考えろという感じなので、特に箱根に向けてのアドバイスはありませんでした。箱根の前に電話があったら『(兄に)テレビ見てろよ』と言いたいと思います」と笑った。1年で出場した箱根は6区で区間17位。3年間で大きく成長した城西大のエースが、花の2区で快走を期す。(久浦 真一)

 ◆菊地 駿弥(きくち・しゅんや)1998年7月26日、宇都宮市生まれ。22歳。中学入学と同時に本格的に競技を始め、3年時に1500メートル全国大会6位。作新学院高から城西大経営学部に入学。趣味は仮面ライダーシリーズの観賞、研究。家族は両親と兄3人。166センチ、53キロ。

 ◆城西大 2001年創部。箱根駅伝は04年に初出場。総合の最高成績は10、12年の6位。往路最高5位、復路最高3位。出雲駅伝、全日本大学駅伝はともに18年の8位が最高。部員は46人。タスキの色は黄色。女子駅伝部は98、00年の全日本大学女子駅伝で優勝。主なOB・OGは11年大邱世界陸上女子マラソン5位の赤羽有紀子さんら。

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