東京、感染者822人…連日最多更新 小池百合子知事“フリップ”封印で対策訴え!医療提供体制逼迫引き上げ 

都庁で臨時記者会見を行う小池百合子知事(カメラ・奥津友希乃)
都庁で臨時記者会見を行う小池百合子知事(カメラ・奥津友希乃)
「勝負の3週間」の東京都の感染状況
「勝負の3週間」の東京都の感染状況

 東京都は17日、新型コロナウイルスの感染者が新たに822人確認されたと発表した。2日連続で新規感染者数の過去最多を更新した。小池百合子知事は臨時会見で「年末年始 コロナ特別警報」を発出し、忘年会や帰省を控えるよう求めた。都は4段階で示す医療提供体制の警戒度を初めて最高レベルに引き上げた。専門家からは年明けには感染者数が1日1100人に上るとの厳しい指摘が上がった。全国でも3200人超の感染者が新たに確認され、過去最多を更新した。

 感染者が前日(678人)から144人増と一気にはね上がった。新規感染者数が800人台となるのは初めて。重症者数は前日から3人減の66人。都内の累計感染者数は4万9490人となった。

 小池氏はこの日、感染者数の大幅増もあってか、会見で恒例となった独自の標語を掲げる“フリップパフォーマンス”を封印。厳しい表情で都民に年末年始の感染対策を訴えた。

 「ウイルスはカレンダーを持っていない。クリスマスであれ、年末年始であれ襲ってくる」

 年末年始を「感染拡大をストップさせるための特別な時期」と強調し「年末年始 コロナ特別警報」を発出。忘年会やカウントダウンイベントを控え、帰省する場合には2週間前から会食しないよう呼び掛けた。

 また、6月の「東京アラート」発出時にはレインボーブリッジを赤色に照らしたが、今回は大型商業施設などでのイルミネーションについて、来年1月11日まで自粛や点灯時間の短縮を求めた。鉄道各社には終夜運転を取りやめるよう要請する方針を示した。

 同会見に出席した国立国際医療研究センター・大曲貴夫国際感染症センター長は、現状の感染者の増加ペース(約121%)を「これまで経験したことのない非常に高い値」とし、これが2週間続くと、31日には1日当たりの感染者が約751人、4週間続くと約1100人になると予測し「増加比がさらに上昇すれば、新規陽性者は爆発的に増加する」と警鐘を鳴らした。

 急増の背景として、大曲氏は特別養護老人ホームや病院などで頻繁に発生しているクラスター(感染者集団)や、「活発な社会経済活動状況を反映している可能性もある」と指摘。既に一時停止が決定した観光支援事業「Go To トラベル」などによる人の往来が影響したものとみられる。

 医療提供体制の逼迫(ひっぱく)も深刻化している。都は16日に「新型コロナ用の病床確保のため通常医療用の病床を転用しており、両立が困難な状況だ」として警戒度を最高レベル「逼迫している」に初めて引き上げた。これを受け小池氏は、病床数を1000床増の計4000床とするよう医療機関に要請。専門家は年末に「医療現場の深刻な機能不全が危惧される」と指摘するなど、早急な対策が迫られている。(奥津 友希乃)

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