第97回箱根駅伝(来年1月2、3日)で2年ぶり2度目の優勝を目指す東海大が16日、オンライン会見を行い、16人の登録メンバーが希望の出走区間や意気込みなどを明かした。
東海大の練習拠点は箱根駅伝コースの一部でもある神奈川・平塚市。両角速監督(54)は地元に対する感謝の思いを明かした。
「コロナ禍において、本当に励ましの言葉もいただきましたし、今走ってて大丈夫なの?という厳しい言葉もいただきました。そういう中で学生は自分が長距離競走にかけている、箱根駅伝に夢を持っている、という思いを一層と膨らますことができたと思っています。コロナ禍で苦しんでいた時に温かい言葉をかけてくださった方々のためにも、学生は頑張ってくれると思います。せめて平塚中継所をトップで、行きも帰りも通過できるようにできたらいいなと思います」と話した。
16人の登録選手と小池旭徳主務の主なコメントは以下の通り。
塩沢稀夕主将(4年)「希望区間は特に考えていなくて、往路で走れたらどこでもいいな、という気持ちです。目標としてはやはり、大学に入ってから三大駅伝で一つも区間賞をとれていないので、最後はしっかり主将として区間賞をとって、チームに勢いをつける走りをしていきたいと思っています」
名取燎太(4年)「個人的には前回走った4区か2区を走ってみたいという思いはあるんですけど、どこを走っても区間賞を取れるような成績を残せればいいなと思います」
西田壮志(4年)「希望区間としては、憧れて入学した5区を最後に走りたいと思ってますし、目標としては69分台の記録に挑戦し、誰にも抜かれないような新記録を出して卒業していきたいと思っています。故郷である(熊本県)八代市は今年、災害に遭い、いいニュースがあまりない中でこうして箱根駅伝が開催され、僕の走りをテレビで見てくださっている近所の方々もいるので、熊本の皆さんに元気を与えられるような走りをして、総合優勝もできればハッピーなニュースになると思います」
米田智哉(4年)「希望の区間はあまりないですけど、チームに必要とされる区間を精いっぱい走って、選んでくれる以上は区間賞という形でチームに貢献する走りをしたいと思います」
市村朋樹(3年)「自分の得意な単独走や前を追う区間が合うのかなと思います。復路の7区以降の区間で勝負ができたらいいなと思っています」
田中康靖(3年)「スピードがないので、復路でしっかり安定した走りをするというのが自分の走りであり、できる仕事であると思います」
中嶋貴哉(3年)「9区、10区の23キロ区間を希望しています。一人で走る、気温の上昇なども考えられるので、自分の強みを十分に発揮できると思っています」
長田駿佑(3年)「走れるのであればどこでもいいです。しっかりチームの中で与えられた区間で区間賞を取って、優勝に貢献できるような走りができたらいいなと思います」
本間敬大(3年)「7区か9区を希望しています。往路には4年生など強い選手がたくさんいるので、復路もしっかりと4年生たちがつくってくれた流れを崩すわけにはいきません。どんな順位でもしっかりと自分の持てる力をすべて発揮して、チームの目標である優勝に貢献できるような走りをしたいと思っています」
川上勇士(2年)「特に特定の希望区間はありませんが、走るとしたら実力的にも、単独走が好きなので復路区間。しっかり最初から積極的な走りをしたいと考えています。」
竹村拓真(2年)「8区~10区までの3区間を狙っています。自分の強みである粘り強さをしっかりと生かしたいと思います」
佐藤俊輔(2年)「10区です。後半区間は一人で走ることが多い。安定した走りが自分にはできると思うので、10区を希望しています」
浜地進之介(2年)「8区を走りたいと考えています。上りもある区間なので、自分の得意な上りの走りを生かして、後半にかけてペースアップできるような走りができたらと思います」
石原翔太郎(1年)「自分は下りが得意なので6区を走りたいと思っています。練習でも、しっかり下りを頑張っています」
佐伯陽生(1年)「希望区間はないです。自分はどの区間も普通に走れるオールマイティーな選手だと思っているので、どこでも走れ、と言われたら全力で走るつもりでいます。どの区間でも区間賞だったり、区間新を1年生から狙っていかないといけないなと思います」
吉井来斗(1年)「夏合宿までC、Dチームにいましたが、その後、A、Bチームに上がれた。A、Bチームでもガツガツ走りました」
小池旭徳主務(4年)「12月10日の記者会見でも、優勝争いではなく優勝と言い切りましたので、往路優勝、そして総合優勝に向けて頑張っていきたいと思います」