箱根駅伝で2年連続3位を目指す国学院大の3年生キャプテン木付琳「チームのために3区を走りたい」

国学院大の木付琳
国学院大の木付琳

 第97回箱根駅伝(来年1月2、3日)で5年連続14回目の出場となる国学院大は16日、オンライン会見を行い、前田康弘監督(42)は「学生は3位を目標にしています。前回よりエース格の力は劣るが、4番目以降の選手の力は今回の方が上。往路を3位前後で行ければ復路は前回より組み立てやすいのでチャンスあります」と2年連続の3位入賞に意欲を示した。

 昨季、国学院大は出雲駅伝を制し、学生3大駅伝を通じ、初優勝。さらに箱根駅伝でもチーム史上最高の3位と躍進した。土方英和(現ホンダ)、浦野雄平(現富士通)、青木祐人(現トヨタ自動車)の強力トリオが卒業したが、臼井健太(4年)、河東寛大(4年)、藤木宏太(3年)、木付琳(3年)、殿地琢朗(3年)、中西大翔(2年)らが急成長し、昨季と遜色ない戦力が整った。

 今季は3年生の木付が主将を務める。「今回も目標は3位。ただ、決して簡単なことではありません。夏合宿では昨季より充実した練習ができました」と木付は手応えを明かした。

 前回、木付は7区11位。11月には1万メートルで28分27秒59の自己ベストをマーク。今回は往路の主要区間に向けて意欲を示す。「チームのために3区を走りたい。駒大の田沢廉選手(2年)をはじめ強い選手が3区を走るでしょうが、国学院大のキャプテンの意地で負けないようにしたい」と覚悟を明かした。

 前田監督の期待も大きい。「木付はキャプテンシーがある。もちろん、来季も主将を続ける予定です。今季は3年生主将として大変なことも多かったと思うが、その中で競技力も上がった。箱根駅伝では成長した姿を見せてほしい」と話した。

 前田監督はダブルエースの藤木と中西を往路で起用することを明言。復路のエースとして指名するのが前回6区8位の島崎慎愛(3年)だ。「前回の区間上位は4年生が多く、今回も残っている6区経験者は島崎と明大の前田舜平君くらい。島崎には区間賞争いをしてほしい」と前田監督は高いレベルを求めた。

 コロナ禍に見舞われ、チーム活動の自粛を強いられた春先、前田監督は机に向かい、初の著書を記した。

 「2007年に国学院大のコーチになり、09年から監督をやらせてもらっています。これまでをじっくりと振り返りました。昨季、出雲駅伝で優勝、箱根駅伝で3位になり、ようやく少し注目されるようになりましたが、それまで、全く注目されることなく卒業していった部員がたくさんいます。本を書きながら、彼ら一人ひとりの顔を思い出しました。改めて彼らに感謝したい。卒業生が『僕は国学院大の陸上競技部でした』と胸を張れるようなチームをつくらなければいけない、と改めて覚悟を持ちました」

 前田監督が丁寧に記した思いは「歴史を変えた挑戦 国学院大学陸上競技部で僕が実践した非エリートで強いチームを作る方法」という一冊の本にまとまり、18日にKADOKAWAから発売される。

 第97回箱根駅伝まで、あと17日。「ここからはコンディション調整が重要。ベストの状態で臨めば十分に3位を狙えます」と前田監督は意欲的に話す。前回、3位になった後、人目をはばからずに男泣きしたが、今回は3位になっても泣くことはないという。「次に泣く時は優勝した時です」ときっぱり話す。駒大時代に大八木弘明監督(62)の薫陶を受けた熱血指揮官は、今回も熱い思いで、国学院大を率いる。

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