巨人の田中豊樹投手(27)が16日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、950万円増の1400万円でサインした(金額は推定)。育成として入団した今季は支配下登録を勝ち取り、背番号「19」を背負ったが来季は「59」に変更となる。
巨人1年目の今シーズンはプロ入り後最多となる31試合に登板。プロ初勝利を挙げるなど1勝1敗、防御率4・88の成績を残した。「去年、この時期に育成で契約してもらって、まさか自分が1軍のマウンドで投げてるって想像してなかった。優勝の場にもいられたっていうのは、いい経験ができた1年だったなと思います」と振り返った。
15年ドラフト5位で日本ハム入りし、16年から3年間で31試合に登板。1軍登板のなかった昨季限りで日本ハムを退団し、12球団合同トライアウトを経て、巨人入りした苦労人だ。「戦力外になった時は本当に野球をやめようかなって言う時期もあって。でも、もう一回1軍で投げたいっていう思いが強かった。戦力外になったのも自分の人生の中でもプラス。マイナスに考えることなく良かったのかなと思います」と振り返った。来季の目標を問われると「最低で50試合」とフル回転する決意を示した。