“日本のイブラヒモビッチ”育成!FW限定14歳以下精鋭集め14年ぶりストライカー合宿開催

シュートを放つ盛岡ジュニアユースのFW小笠原啓太
シュートを放つ盛岡ジュニアユースのFW小笠原啓太
3日間の主なトレーニングメニュー
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日本代表のカテゴリー別世界大会の直近5大会成績
日本代表のカテゴリー別世界大会の直近5大会成績
コーチングスタッフ
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 日本サッカー協会(JFA)は12月4~6日の3日間、全国各地から将来が期待される14歳以下のFW16人を招集した「ストライカーキャンプ」を静岡県内などで行った。日本代表が近年の国際大会で「16強の壁」に屈している現状を分析し、ストライカーの発掘・育成が急務と判断。FWだけが招集され、シュート練習を繰り返す異例の強化合宿を14年ぶりに復活させた。国際大会での8強入りへ、元スウェーデン代表FWイブラヒモビッチ(39)をモデルとした和製ストライカー育成を目指す。(岡島 智哉)

 選手もコーチもFWだらけ。パス練習もドリブル練習も行わず、ひたすらゴール前でのシュート練習を繰り返す。ストライカーの発掘・育成を目指したJFA主催の強化合宿は14年ぶり。前回は大迫勇也(ブレーメン)らが参加し、のちに世界に羽ばたいた。

 初日の練習は日本代表の森保一監督(52)が視察した。「なぜシュートが入ったか。なぜ入らなかったか。一つ一つを分析してほしい。皆さんが将来、日本の宝となるようなストライカーになることを期待している」。全国から集った精鋭16人のFWにゲキを飛ばした。

 シュート動作を確認する“素振り”から練習がスタート。GKやDFとの駆け引きの習得、クロスからのシュートなど、3日間で約15種類のシュート練習を行った。選手は「ゴール前」に特化した基礎技術と創造性をたたき込まれた。

 鹿島のコーチとして安部裕葵(現バルセロナ)、上田綺世らを指導した元日本代表の黒崎久志氏ら、コーチ陣も元FWばかり。「踏み込みが甘い」「手でバランスを」「力じゃない、タイミングだ」。具体的な指示が飛んだ。

 宿舎内でのミーティングでは、日本代表が求める理想像として、バルセロナ(スペイン)、ユベントス(イタリア)などで得点を量産したFWイブラヒモビッチ(現ACミラン)の映像を使用。抜群の身体能力と嗅覚を武器とし、ゴール前で強さを発揮するストライカーを手本とした。

 JFAが国際大会での上位進出国とデータを比較した結果、ストライカーの質が勝敗を左右する大きな要素の一つとなることが導き出された。反町康治技術委員長は「W杯もアンダー世代の世界大会も16強止まり。分析した結果、ペナルティーエリア内での質、決定力が問われると結論づけた。指をくわえて待つわけにはいかない。能動的に、選手に刺激を与えていきたかった」と説明する。

 MF久保建英(ビリャレアル)ら2列目の選手は欧州クラブでも活躍が目立つが、1列目、すなわちストライカーのポジションは人材難。世界8強を目指す“先行投資”として、来年度は2度の合宿開催を予定する。オフシーズンで帰国中の欧州組選手を特別講師として呼ぶプランもあるという。

 ◆ズラタン・イブラヒモビッチ 1981年10月3日、スウェーデン・マルメ出身。39歳。99年にマルメでプロデビュー。アヤックス、ユベントス、インテル、バルセロナ、ACミラン、パリSG、マンチェスターUなど強豪クラブを渡り歩き、12度のリーグ優勝と5度の得点王を経験。米MLSのLAギャラクシーを経て、19年途中からACミランに復帰。今季は第11節終了時点で10得点を挙げ得点ランク1位。代表通算116試合62得点。195センチ、95キロ。右利き。

 ◆過去のストライカーキャンプ 2003~06年までの4年間、14~16歳を対象にGKキャンプと合同で開催。03年にFW柿谷曜一朗(C大阪)、05年に川又堅碁(千葉)、清武弘嗣(C大阪)、大迫勇也(ブレーメン)、06年に宮市亮(ザンクトパウリ)らが参加した。ポジション別の強化合宿では「ナショナルGKキャンプ」が1999年からU―15、18の2世代を対象に毎年行われており、川島永嗣(ストラスブール)、西川周作(浦和)、権田修一(ポルティモネンセ)らが参加している。

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