13年ぶりの箱根駅伝優勝を狙う駒大のエース田沢廉「3区で区間新記録を出したい」実現なら“ハーフマラソン日本記録”超え

駒大・田沢廉
駒大・田沢廉

 第97回箱根駅伝(来年1月2、3日)で13年ぶり8度目の優勝と今季2冠を狙う駒大の絶対エース田沢廉(2年)が15日、オンライン会見で「3区を走って、区間賞、区間新記録を目指したいと思います」と意欲を明かした。

 新春の箱根路を主役で迎える男が田沢廉だ。11月の全日本大学駅伝では最長(19・7キロ)の最終8区を務め、3位から逆転で母校を優勝に導いた。学生3大駅伝単独最多となる22勝目の立役者となった。12月の日本選手権1万メートルでは27分46秒09の自己ベストで社会人選手に交じり、8位と健闘。この記録は駒大記録で日本人学生歴代4位、そして、今季日本人学生NO1だ。

 前回の箱根駅伝では3区(21・4キロ)に出陣し、1時間1分25秒で区間3位。2019年大会で森田歩希(現GMOインターネットグループ)が保持していた従来の区間記録を破った。ルーキーとしては大健闘だったが、59分25秒の圧倒的な区間新記録をマークした東京国際大のヴィンセントにはちょうど2分の遅れを取った。今回は、そのヴィンセントの大記録に挑む。「希望区間は3区。個人目標は区間賞、区間新記録を出したい。流れを変えるか、あるいは流れを作る走りをしたい」と田沢は力強く話した。

 3区は戸塚中継所が標高約54メートルで平塚中継所が同4メートルの下り基調であるものの、区間記録の59分25秒をハーフマラソン(21・0975キロ)に単純換算すると58分35秒。単純計算では小椋裕介(ヤクルト)が持つ1時間ちょうどの日本記録を大幅に上回る。「僕の持ち味は前半から積極的に攻め、後半は粘ることです」。身長180センチ、体重61キロ。体格もスケールも大きく、潜在能力未知数の田沢廉の挑戦が注目される。

 注目の田沢の起用法について大八木弘明監督(62)は「レースの流れを変えられる選手。どこに起用すればいいか、じっくり考えたい」と慎重に話した。3区、あるいは、2区の起用が濃厚だ。

 駒大は登録16人の上位10人の平均タイムは史上最速となる28分26秒81。抜群の安定感と粘り強さを持つ準エースの小林歩(4年)は、絶対エース田沢の力をさらに引き出す役割ができる頼もしい存在だ。全日本大学駅伝でも小林が7区で快走したことで、田沢の逆転劇が生まれた。

 田沢と小林を中心に戦力は充実。鈴木芽吹、花尾恭輔ら5人のルーキーが登録メンバーに名を連ねた。

 「往路優勝して、その流れでなんとか総合3位以内に入れればいい。ただ、それは最低3位ということ。優勝を目指します」と熱血漢の大八木は静かに闘志を燃やすように話した。

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