【巨人】梶谷隆幸、ひげ剃って誓ったV3&日本一へ全力…2021年は“カジ”サカマルオカ

スポーツ報知
ひげをそって会見に臨んだ梶谷(カメラ・中島 傑)

 FAで巨人入りした梶谷隆幸外野手(32)と井納翔一投手(34)が14日、都内で入団会見に臨んだ。梶谷は4年総額8億円、井納は2年総額2億円(金額はともに推定)で契約。同席した原監督は、梶谷には1番打者として打線をけん引することを求め、井納に対しては先発ローテの一角として150イニング以上を期待。2人は「リーグ3連覇と日本一に貢献したい」と口をそろえた。

 落ち着いた口調からは、自信がにじみ出ていた。梶谷は今季、リーグ2位の打率3割2分3厘をマークし、得点88はリーグトップ。同席した原監督から来季のリードオフマンと期待され、「今年初めて(打率)3割を規定打席の中で打って、それをとにかく継続したい。走塁も、どんどん次の塁を狙っていきたいと思っています。リーグ3連覇、何より日本一に貢献できるよう全力を尽くします」と宣言した。

 新1番が実力通りに機能すれば、すさまじい上位打線となる。「私の理想の中では、1番・梶谷、2番・坂本、3番・丸、4番・岡本。強いパーツが一人加わったという部分では、非常に心強く思っております」と原監督。「カジ、サカ、マル、オカ」。14年盗塁王の梶谷から始まり、今季2冠の4番・岡本まで、4人全員がタイトルホルダーで合計“9冠”という豪華すぎるラインアップだ。

 リードオフマンの役割も心得ている。「今年ずっと1番を打たせてもらって、流れとかも分かってきた。一番大事なのは出塁率。塁に出ないと走れないし、素晴らしい打者がたくさんいるので、出塁率にもこだわっていきたい」。初回の攻撃はもちろん、下位打線がチャンスメイクして上位に回れば、相手投手にとってはもはや地獄だろう。

 DeNA時代は口元のひげがトレードマークでもあった梶谷だが、きれいさっぱりそり落とし、巨人仕様で会見に臨んだ。「今朝、ひげそりが家にないので買って、そったんですけど…。少し寂しい気持ちもありますし、自分の顔を見た時に『ちょっとこれはナシかな』と思ったんですけど、徐々にこれがなじんでいって、見慣れていけばいいかな、と」。強力攻撃陣の切り込み隊長として快音を響かせ、21年版・巨人打線の顔になる。

(尾形 圭亮)

 〇…梶谷は新天地での再スタートに向けて、「ドキドキと不安がありますが、不安もいいパワーにして頑張りたい」と、少し緊張した表情だったが、同学年の坂本とは「2回くらい」一緒に食事したことがあり、丸とは「若い頃から同じジムでトレーニングしていた」と明かした。また、背番号「13」については、「もともと10番台の野手に憧れていた。A・ロッドと一緒。大変光栄です」と話した。

 ◆今季の巨人の1番打者 開幕戦では吉川尚が1番に入ったが、固定とはならず、7月には亀井、8月からは坂本がメインでリードオフマンを任された。9月半ば過ぎから吉川尚が調子を取り戻して1番に返り咲いたが、今季は他にパーラ、若林、北村、増田大、重信、松原、湯浅と計10人が1番に座った。

 ◆巨人加入で“変身”した最近の主な選手

 ▼小笠原道大 日本ハム時代にトレードマークだったひげを入団会見3時間前にそり落とした。「男のけじめと思ってそりました」

 ▼ラミレス 入団会見に臨むにあたり、10年間生やしていたあごひげをきれいにそって来日。「伝統あるチームの一員になれてうれしい」

 ▼村田修一 横浜時代はひげ、茶髪、側頭部にはラインを入れていたが、スポーツ刈りで、ひげもキレイにそって入団会見に登場。

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