村上茉愛、五輪で「勝つんだったら跳馬」大技のチュソビチナついに決めた…2年ぶりV

跳馬で大技「チュソビチナ」を決める村上茉愛(連続写真=カメラ・矢口 亨)
跳馬で大技「チュソビチナ」を決める村上茉愛(連続写真=カメラ・矢口 亨)

◆体操 全日本個人総合選手権兼種目別選手権第3日(12日、高崎アリーナ)

 女子決勝が行われ、個人総合は村上茉愛(24)=日体ク=が、57・032点、予選との合計112・097点で2年ぶり4度目の優勝。跳馬でDスコア(難度点)5・8の「チュソビチナ」を成功させ、15・200点をマーク。世界女王になった床運動に加え、進化を遂げた。種目別の段違い平行棒も14・133点で初制覇。2月に左アキレス腱(けん)を断裂し復活した寺本明日香(25)=ミキハウス=は合計104・364点で13位だった。

 村上が跳馬の大技・チュソビチナをついに決めた。腰痛で代表入りを逃した19年世界選手権を観戦し、「(五輪で)勝つんだったら跳馬」とにらんだ。9月全日本シニア後から本格的に練習再開。短期間の猛練習で仕上げ、決勝の舞台で着地までまとめてみせた。15・200点は、絶対女王・バイルス(米国)の19年世界選手権個人総合金メダルの跳馬の得点(15・233点)に肉薄。得意の床運動とともに「世界と戦う武器は習得できつつある」と確信した。

 普段は厳しい瀬尾京子監督(48)は「(試合で)初めてにしては完璧」と褒め、「うれしい」と村上の頬も緩んだ。目標とする五輪での個人総合、団体でのメダル獲得にも大きく近づく跳馬での大技習得。また、苦手な段違い平行棒で日本一になったことも自信が深まった。「質を上げたり、成功率を上げる練習をすれば、結果はついてくる」と、五輪まで自分の信じた道を突き進んでいく。(小林 玲花)

 ◆体操女子の五輪代表選考 東京五輪には1か国最大6人まで出場可能。うち団体が4人(個人総合の出場資格も持つ)。五輪が1年延期となった影響で、代表選考の基準は白紙となっているが、例年通りであれば来春の全日本選手権などが選考大会となる。

 ◆村上 茉愛(むらかみ・まい)1996年8月5日、神奈川・相模原市生まれ。24歳。日体クラブ所属。2歳から競技を始め、池谷幸雄体操クラブ入り。2010年床運動で全日本種目別選手権優勝。16~18年に全日本選手権個人総合を3連覇し、16年リオ五輪は団体4位、種目別床運動7位。17年世界選手権の種目別床運動で日本女子63年ぶりの金メダル獲得。18年世界選手権は個人総合で日本女子初の銀、種目別床運動でも銅メダル。19年は腰痛で同不出場。148センチ。

  • 個人総合で優勝し、メダルを手に笑顔を見せる村上(代表撮影)

    個人総合で優勝し、メダルを手に笑顔を見せる村上(代表撮影)

跳馬で大技「チュソビチナ」を決める村上茉愛(連続写真=カメラ・矢口 亨)
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