東洋大は12日、埼玉・川越市内の同校グラウンドで、今年最後の練習を行った。秋季リーグ戦は開幕5連敗が響き、3勝7敗で中大、駒大と同勝率の4位。不本意な成績に終わった。
「皆、悔しい思いをしたので、やってやろうという気持ちになっている」と新主将の佐々木俊輔外野手(3年=帝京)。リーグ戦後は、杉本泰彦監督(61)の指導のもと「打つのも投げるのも、インパクトを大切に」をテーマに練習に取り組んできたという。
2021年の逆襲に向け、大きなカギを握っているのは、秋に先発で2勝を挙げた松沢海渡投手(2年=帝京)だ。絶対的エースだった村上頌樹投手(4年=智弁学園)が来春に卒業(阪神ドラフト5位)。「年間で10勝以上を挙げ、村上さんを追い越せるくらいの成績を残したい」と意気込んだ。
秋季リーグ戦での成果について「それまでは自分の調子ばかり気にしたり、コースを突くことへの意識が強かったが、腕を振って打者と勝負できるようになった」と話す松沢。現在は「空振りを取れるボールを身に付けたい」とフォークボールの習得に挑戦しており、最速147キロの直球も「150キロを目標に」とスケールアップを誓った。