◆明治安田生命J1リーグ第32節 鳥栖1―1川崎(12日・駅前不動産スタジアム)
鳥栖は、すでに優勝を決めている首位の川崎とホームで1―1で引き分けた。これで今季の川崎戦は2試合ともドローとなり、川崎に勝利を許さなかった唯一のチームとなった。
J1最多得点記録の84点まであと3点に迫っている川崎は、序盤から積極的にゴールに迫った。前半6分、左サイドから切れ込んだルーキーのFW三笘がGKと1対1の決定機を迎えたが、GK朴一圭の絶妙な飛び出しに防がれた。さらに同8分にもFW家長のクロスを三笘が頭で合わせたが、ゴール左に外れた。
対する鳥栖も球際の激しい守備で、川崎の攻撃に対応。徐々にペースを握り返すと、同13分にはMF樋口が決定機を迎えるなど、互角の展開で前半を終えた。
後半に入ると、再び川崎が押し込む展開に。すると同12分、右サイドのMF脇坂からのクロスを主将のDF谷口が頭で押し込み、先制に成功した。以降も三笘や途中出場のFWレアンドロダミアンが決定機を迎えたが、追加点は奪えなかった。
最少失点でしのいでいた鳥栖にチャンスが訪れたのは、終盤の後半41分。MF原川のロングパスに反応したFWレンゾロペスが頭で押し込み、値千金の同点弾。2試合連続ゴールのストライカーは「最後までチームが戦って勝ち点1を取ることができて良かった。FWはゴールを決めたら自信につながる」と喜んだ。
鳥栖は首位チーム相手に追いつき、貴重な勝ち点1を獲得。川崎は優勝を決めた後は2試合連続ドローとなった。