【香港マイル血統分析】昨年の覇者アドマイヤマーズのポイントは母の父メディチアン

スポーツ報知

 小欄ではG1香港マイルについて血統面からチェックしていきたい。まずは昨年の覇者アドマイヤマーズ。ダイワメジャーの産駒としては初の海外G1ウイナーとなった。

ダイワメジャー
栗毛 2001
サンデーサイレンス系

サンデーサイレンス
青鹿毛 1986
Halo
Wishing Well
スカーレットブーケ
栗毛 1988
ノーザンテースト
スカーレツトインク
ヴィアメディチ
栗毛 2007
ミスタープロスペクター系
Medicean
栗毛 1997
Machiavellian
Mystic Goddess
Via Milano
黒鹿毛 2001
Singspiel
Salvinaxia

アドマイヤマーズ血統表

 ポイントは母の父メディチアンだろう。同馬の父はマキアヴェリアン(ミスタープロスペクター系)で、G1ドバイワールドC優勝のヴィクトワールピサ、G1ドバイターフの覇者ヴィブロス、G1ドバイシーマクラシック2着のシュヴァルグランといった海外でも活躍した日本調教馬たちの母の父にあたる。G1ナッソーSの勝ち馬で、G1香港カップ2着のディアドラにとっては祖母の父だ。

 ヴィブロスが2018年2着、アドマイヤマーズが昨年優勝と、香港マイルはマキアヴェリアンの血脈を持つ馬が2年連続で連対していることになる。ともに友道康夫調教師の管理馬であり、同師の手腕によるところが大きいにしても、マキアヴェリアン内包のアドマイヤマーズは今年も注目したい。

 地元のゴールデンシックスティは、父がサドラーズウェルズ系のメダーリアドーロ。父はトラヴァーズSなど北米のダートG1を3勝し、産駒も米G1プリークネスSを制した牝馬レイチェルアレクサンドラをはじめダートでの活躍馬が多い。その一方で、母系の特色を引き出しやすいのか、米G1ブリーダーズCターフのタリスマニック(ディープインパクトと同牝系)など芝の一流馬も時おり出している。

Medaglia d'Oro
黒鹿毛 1996
サドラーズウェルズ系

El Prado
芦毛 1989
Sadler's Wells
Lady Capulet
Cappucino Bay
鹿毛 1989
Bailjumper
Dubbed In
Gaudeamus
鹿毛 2004
ミスタープロスペクター系
Distorted Humor
栗毛 1993
フォーティナイナー
Danzig's Beauty
Leo's Lucky Lady
鹿毛 1987
Seattle Slew
Konafa

ゴールデンシックスティ血統表

 ゴールデンシックスティも母系には芝の活躍馬が多く、母ゴーディエイマスは芝7ハロンの愛G2デビュータントSに優勝。曽祖母コナファの代には、仏2000ギニー馬のヘクタープロテクターとシャンハイ、英1000ギニー馬ボスラシャムがいる。2011年と2012年のG1香港カップを連覇したカリフォルニアメモリーも同じファミリーの出身。さかのぼるとG1英ダービーなど4戦全勝の名馬ラムタラにもたどり着く名門だ。

Holy Roman Emperor
鹿毛 2004
ダンチヒ 系

デインヒル
鹿毛 1986
Danzig
Razyana

L'On Vite
鹿毛 1996

Secretariat
Fanfreluche
Romantic Venture
栗毛 1997
クラリオン系
Indian Ridge
栗毛 1985
Ahonoora
Hillbrow
Summer Trysting
鹿毛 1992
Alleged
Seasonal Pickup

ローマナイズド血統表

 ローマナイズドは、父がデインヒル系ホーリーローマンエンペラー。産駒には2016年の香港マイルを制したビューティーオンリーや香港の年度代表馬デザインズオンロームがいる。ちなみに後者は母がサマートリスティングだから、ローマナイズドにとっては、おじにあたる。いかにもシャティンの芝が合いそうな血統背景の持ち主と言える。

◆成田幸穂(なりた・さちほ) 1984年8月8日、東京生まれ。(株)サラブレッド血統センター所属。週刊競馬ブック連載「海外競馬ニュース」の編集を担当。同誌のほか、研究ニュースで予想コラム「血統アカデミー」を執筆中。12月6日(日)16時30分から、ラジオNIKKEI第1「香港国際競走実況中継」に出演予定。

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