【香港カップ能力分析】ウインブライトら日本馬が中心も強敵となる欧州勢

スポーツ報知
香港カップ連覇を狙うウインブライト

 G1香港カップが12月13日に迫った。まずはウインブライト(牡6歳、美浦・畠山厩舎)が勝った昨年を振り返っておきたい。

 ウインブライトは大外8番ゲートのスタートから出遅れながらも、松岡正海騎手が積極的に前のポジションを取りに行ったことでロスをカバー。前半800メートルが50秒02のスローペースで、後半800メートルが46秒52の上がり勝負と、ウインブライトにとって必ずしも適した流れではなかっただろうが、3番手追走から地力の高さを見せつける走りで2着マジックワンドを圧倒した。

 史上2頭目の香港カップ連覇が懸かるウインブライトは、今年も大外8番ゲート。この枠が絶対的な不利とならないことは、本馬と松岡騎手が証明済みだが、まずはスタートを決めたいところだ。今回は逃げ馬タイムワープに加えて、マジカル、ダノンプレミアムと強力な先行馬がいるだけに、昨年と同じ8頭立てでも、ウインブライト向きの平均的な流れになりそう。体調面が万全ならば、勝機はあるはずだ。

 ダノンプレミアム(牡5歳、栗東・中内田厩舎)は前走の天皇賞・秋で4着と、最後まで逃げ粘って見せ場十分だった。効果があったと思われるブリンカーとクロス鼻革は、前走に続いて今回も使用する。6戦して4勝、2着1回、3着1回の右回りコースに替わるのも歓迎だろう。

 ノームコア(牝5歳、美浦・萩原厩舎)は、昨年の香港マイルで4着。今年の札幌記念では昨年の香港ヴァーズ2着馬でもあるラッキーライラックを破り、2000メートル戦でも改めて強さを示した。前走のエリザベス女王杯(16着)は休み明けで逃げる展開と難しいレースになった印象がある。好枠の3番ゲートを生かして流れに乗りたい。

 日本馬にとって強敵となるのが欧州勢。アイルランドのマジカル(牝5歳、Aオブライエン厩舎)は、海外馬券発売でもおなじみの一頭。今年9月のG1愛チャンピオンS(芝2000メートル)では、ワールドベストレースホースランキング首位のガイヤースを下し、史上2頭目の連覇を達成した。G1・7勝の実績はメンバーの中で最上位。シャティンの芝2000メートルという条件も合っているだろう。

 フランスのスカレティ(セン5歳、レニエ厩舎)は、仏G2ドラール賞(芝1950メートル)連覇など重賞5勝。ステップレース分析で取り上げたG1英チャンピオンS(2着)のほかに、のちの凱旋門賞馬ソットサスとの一騎打ちを制した今年8月の仏G3ゴントービロン賞(芝2000メートル)も光る。斤量がソットサスより3キロ軽い57キロだったとはいえ、スカレティの末脚が際立っていた。G1未勝利ながら実力は確かだ。

◆成田幸穂(なりた・さちほ) 1984年8月8日、東京生まれ。(株)サラブレッド血統センター所属。週刊競馬ブック連載「海外競馬ニュース」の編集を担当。同誌のほか、研究ニュースで予想コラム「血統アカデミー」を執筆中。12月6日(日)16時30分から、ラジオNIKKEI第1「香港国際競走実況中継」に出演予定。

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