【香港マイル能力分析】連覇を狙うアドマイヤマーズのライバルをチェック

スポーツ報知
香港マイル連覇を狙うアドマイヤマーズ

 G1香港マイルが12月13日に迫った。昨年を振り返ると、アドマイヤマーズ(牡4歳、栗東・友道厩舎)が3歳馬として初の香港マイル制覇を果たした。

 アドマイヤマーズは道中5番手あたりを追走し、息の長い末脚を使って押し切った。アドマイヤマーズの上がり800メートルと上がり400メートルのタイムは、それぞれ44秒93、22秒22とメンバー中3位。数字的な派手さはなかったが、中団より前の位置につけて、持続的に速い脚を使うという正統派のマイラーらしい勝ち方だった。

 日本調教馬として初の香港マイル連覇に挑むアドマイヤマーズは、スワンSとマイルチャンピオンシップがともに3着と惜敗続きだが、評価を下げるような内容ではない。今回は大外の10番ゲートながら、スタートから最初のコーナーまで十分な距離があるし、特に気にしなくて良いだろう。諸事情でスミヨン騎手が騎乗できなくなったことは残念だが、代役は名手ライアン・ムーア。モーリスで2015年の香港マイルと2016年の香港カップを制した手腕に期待したいところだ。

 強敵は地元香港のゴールデンシックスティ(セン5歳、ルイ厩舎)。前哨戦のG2ジョッキークラブマイルについてはステップレース分析でも記したとおりだが、上がり400メートル21秒89の決め手は強烈。追い込み馬が出すような上がりタイムながら、これを中団から繰り出してくるだけにアドマイヤマーズにとって脅威となるだろう。1分32秒91の走破タイムも優秀で、スピード能力も相当高い。

 ビューティージェネレーション(セン8歳、香・ヘイズ厩舎)は2017年と2018年の香港マイル連覇と実績的には断然の存在。8歳の年齢を思えば高いレベルを維持しているが、前走10月のG2シャティントロフィーでは6着と崩れた。ジョッキークラブマイルは使わず、間隔を空けて臨むが、さすがに大きな上積みは望みづらい。

 同じ8歳セン馬のサザンレジェンド(香・ファウンズ厩舎)は今年4月のチャンピオンズマイルでビューティージェネレーションを破ってG1初制覇。つかみどころのない馬だが、香港マイルでは2018年3着の実績があり、近走も他馬より重い斤量を背負って善戦している。

 アイルランドのオーダーオブオーストラリア(牡3歳、Aオブライエン厩舎)は、前走の米G1ブリーダーズCマイル(芝1600メートル)で補欠から繰り上がりで出走し、最低人気を覆して勝利。大外14番ゲートと難しい条件ではあったが、4番手からしぶとく末脚を伸ばし、英2000ギニー馬カメコ(7着)などを破って戴冠を果たした。前半800メートルが46秒97、後半800メートルが46秒76という淀みない流れが向いた感もあり、スローペースからの瞬発力勝負になりやすい香港マイルに対応できるかどうかがポイントとなりそう。

◆成田幸穂(なりた・さちほ) 1984年8月8日、東京生まれ。(株)サラブレッド血統センター所属。週刊競馬ブック連載「海外競馬ニュース」の編集を担当。同誌のほか、研究ニュースで予想コラム「血統アカデミー」を執筆中。12月6日(日)16時30分から、ラジオNIKKEI第1「香港国際競走実況中継」に出演予定。

競馬

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請