【香港スプリント能力分析】今年も地元馬優位の傾向…実力確かなクラシックレジェンドらを分析

スポーツ報知

 G1香港スプリントが12月13日に迫った。過去5年を振り返ると、全て香港調教馬が1着から3着までを占める結果となっている。ミスタースタニングやビートザクロックといったチャンピオンが現役を引退したとはいえ、地元馬優位の傾向が急激に変わるとは考えづらい。

 クラシックレジェンド(セン5歳、香・ファウンズ厩舎)は前走、豪州で行われたジ・エベレスト(芝1200メートル)に優勝。芝の世界最高賞金レースで、出走馬12頭のうちニューマーケットHのビヴァークなどG1ウイナー7頭がそろった一戦だったが、中団に構えたクラシックレジェンドが最後の直線で突き抜けて、2着ビヴァークに2馬身半差をつける圧勝を収めた。

 ジ・エベレストは前半800メートルが44秒57という急流で、クラシックレジェンドにとって展開が向いた感はある。それでも香港風に書けば、上がり400メートルは出走メンバー最速の22秒29(600メートルは33秒30)。見た目にも数字的にも強く印象に残る末脚だった。

 クラシックレジェンドはその後、豪州のLブリッジ厩舎から香港のファウンズ厩舎に移籍。今回は移籍してから最初のレースとなる。実力は確かだが、環境の変化や調整不足を補い切れるかどうかがポイントとなる。

 その他の香港勢では、地元の前哨戦であるG2ジョッキークラブスプリントを制したホットキングプローン(セン6歳、香・サイズ厩舎)、2着コンピューターパッチ(牡4歳、香・クルーズ厩舎)、3着ラタン(セン7歳、香・ギブソン厩舎)、4着ヴォイッジウォリアー(セン5歳、香・イウ厩舎)も有力。これらの馬についてはステップレース分析をご覧いただきたい。

 日本のダノンスマッシュ(牡5歳、栗東・安田隆厩舎)は昨年の香港スプリントで8着。スタートで出遅れたこと、終始外めの進路を取ってしまったことが最後に伸び切れなかった要因だろう。セントウルSなど重賞6勝、スプリンターズS2着の実力者だが、今回は不運にも大外の14番ゲートを引いてしまった。昨年のようなレースは避けたいところで、難しい立ち回りを強いられそうだ。

 タワーオブロンドン(牡5歳、美浦・藤沢和厩舎)は昨年のスプリンターズS優勝馬で、今回のメンバーで唯一のG1ウイナーとなる。高松宮記念12着、京王杯スプリングC8着と、ここ2戦は案外ながら、水分を含んだ馬場が合わなかったか。良馬場で巻き返したいところだ。香港スプリントは馬体重500キロ以上の馬が活躍する傾向にあり(近5年で4勝)、馬格のあるタワーオブロンドン(主催者発表の馬体重は524キロ。11日に計量されたもの)には適したレースだろう。

◆成田幸穂(なりた・さちほ) 1984年8月8日、東京生まれ。(株)サラブレッド血統センター所属。週刊競馬ブック連載「海外競馬ニュース」の編集を担当。同誌のほか、研究ニュースで予想コラム「血統アカデミー」を執筆中。12月6日(日)16時30分から、ラジオNIKKEI第1「香港国際競走実況中継」に出演予定。

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