【香港スプリント】海外競馬通・成田幸穂が香港スプリントの前哨戦を分析…馬券的中に直結する最重要のG2ジョッキークラブスプリント

スポーツ報知

 香港国際競走が12月13日に香港のシャティン競馬場で行われる。小欄ではG1香港スプリント(芝1200メートル)に向けたステップレースとして、11月22日のG2ジョッキークラブスプリント(シャティン競馬場・芝1200メートル=10頭立て)を取り上げたい。

 ジョッキークラブスプリント組は過去5年の香港スプリントで5勝、2着5回、3着4回。ジョッキークラブスプリント組が2年連続で1着から3着独占と、馬券的中に直結する最重要の前哨戦となっている。

 今年はホットキングプローン(セン6歳、香・サイズ厩舎)が優勝した。道中は4番手を追走し、最終コーナーでは外めを回って進出。しぶとく末脚を伸ばし、粘るコンピューターパッチを残り100メートル付近で交わし去った。勝ち時計は1分08秒00(良馬場)。

 3/4馬身差の2着にコンピューターパッチ(牡4歳、香・クルーズ厩舎)。逃げたビッグタイムベイビー(セン6歳、香・マン厩舎)と競り合う形の2番手と、追走は楽ではなかったが、最後までしぶとく粘って見せた。小差の3着にラタン(セン7歳、香・ギブソン厩舎)。派手に出遅れるロスがありながら、最後は直線大外から追い上げた。

 レースラップを見ると、前半400メートル23秒18、中間400メートル21秒93、後半400メートル22秒89(香港では400メートル毎に計測)。800メートル通過が45秒11と、昨年のジョッキークラブスプリント(45秒29)や香港スプリント(45秒57)と比較しても相当速い。ホットキングプローンは好位の4番手につけたとはいえ、先述のとおり最終コーナー外を回っているだけに着差以上に強い内容だったと言える。

 香港スプリントへ向けた展望としては、ホットキングプローンは待望のG1タイトルに大きく近づいている。重賞勝ちこそ2018年のジョッキークラブスプリント以来2年ぶりだったが、昨年の香港スプリントでも2着と、実力は当地トップクラスだ。

 コンピューターパッチは4歳と若く、現在上昇中の一頭。前々走のG2プレミアボウルは53キロの軽量ながら快足を見せて2着に逃げ粘り、今回のジョッキークラブスプリントも見せ場十分だった。ラタンは近走の出遅れ癖が気掛かりだが、最後は堅実に追い込んでくる。

 その他で気になるのが4着のヴォイッジウォリアー(セン5歳、香・イウ厩舎)。道中は中団につけたが、3コーナーで進路が窮屈になったのか少しポジションを下げるシーンがあり、最後の直線でも前が壁になるロスがあった。4月のG2香港スプリントCではホットキングプローン(2着)を押さえて逃げ切り勝ちと、地力があるだけにスムーズな競馬ができれば、本番でも上位争いに加わるだろう。

◆成田幸穂(なりた・さちほ) 1984年8月8日、東京生まれ。(株)サラブレッド血統センター所属。週刊競馬ブック連載「海外競馬ニュース」の編集を担当。同誌のほか、研究ニュースで予想コラム「血統アカデミー」を執筆中。12月6日(日)16時30分から、ラジオNIKKEI第1「香港国際競走実況中継」に出演予定。

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