【箱根への道】順大のゴールデンルーキー三浦龍司の強さは別格

ゴールデンルーキーの三浦龍司が順大を引っ張る(カメラ・太田 涼)
ゴールデンルーキーの三浦龍司が順大を引っ張る(カメラ・太田 涼)

 10月の予選会で史上最速記録のトップ通過を果たした順大は“最強の挑戦者”として本戦に挑む。総合優勝11回を誇り、復活を期す名門で、ルーキー・三浦龍司の強さは別格だ。7月に3000メートル障害で日本歴代2位をマークすると、ハーフマラソンでも大迫傑のU20日本記録を6秒更新する1時間1分41秒を樹立。走るたびに歴史を塗り替える18歳が、箱根路でも新たな伝説をつくる。

 ユニホームの茄子(なす)紺色が、まばゆく映える。チームとしての完成度は近年最強クラスの順大。予選会は11人が1時間3分を切るレベルの高さで、全日本大学駅伝でも14年ぶりのシード権を獲得。最もマルチな活躍を見せたのが三浦だ。

  • 順大登録メンバーと1万メートル自己ベスト
  • 順大登録メンバーと1万メートル自己ベスト

 3000メートル障害、通称“サンショー”の高校記録保持者として入学し、7月のデビュー戦でいきなり日本歴代2位の8分19秒37をマーク。予選会でも日本人トップ。優勝候補筆頭に挙げられた日本選手権は直前練習で右足を打撲し棄権したが「十分すぎるというか、今振り返るとこんなところまで来てしまったんだな、と」。ここまで自分でも驚くほどの足跡を残した。

 学生駅伝デビューの全日本1区でも、圧巻のスパートで区間新記録での区間賞を獲得。名実ともにエース格とみられるが「そんなことは全然ないんです。レギュラーに入って、力を発揮する。選手層は厚いですし、力を認め合って走れています」。あくまで1年生としての落ち着いた立ち位置で、走りに集中している。

 実力は学生トップクラスだが、謙虚な18歳。一方、負けず嫌いな面もあり「『トラックだけ』とか『ロードは弱い』と言われたくない」と勝負強さを見せてきた。チームで信頼を得ている姿に、長門俊介監督(36)は「今井(正人)のような選手になると思う」と目を細める。指揮官と共に走り、07年大会Vを果たした「初代・山の神」のような活躍と人望厚いチームの“顔”になることを期待する。

  • 11月の全日本大学駅伝1区で、区間新の快走を見せた三浦

    11月の全日本大学駅伝1区で、区間新の快走を見せた三浦

 今季のルーキーは5000メートルU20日本記録保持者の吉居大和(中大)らライバルも多いが「将来的には2区というのもあるけど、今は1区で貢献したい。持ち味を生かせるのはそこ」と宣言。障害を跳び越えて走る中で培ったタフさやリズム変化への適応、ペースの上下に対する余裕。“サンショー”の全てを駅伝に生かし、ロケットスタートを決める。(太田 涼)

 ◆三浦 龍司(みうら・りゅうじ)2002年2月11日、島根・浜田市生まれ。18歳。国府小1年から陸上を始め、浜田東中で全中出場。京都・洛南高3年時に3000メートル障害で陸上最古の高校記録を破った。順大に進み、デビュー戦のホクレンディスタンスチャレンジ千歳大会で日本歴代2位、国内日本人最高、U20日本新、学生新の8分19秒37をマーク。10月の予選会でもハーフマラソンU20日本新を樹立。167センチ、55キロ。家族は母。

 ◆順大陸上競技部 1952年創部。箱根駅伝には58年に初出場。66年に初優勝し、歴代4位の11回優勝。出雲駅伝は優勝3回(99~2001年)。全日本大学駅伝は00年に優勝し、同年度は学生駅伝3冠。長距離部員は選手57人、学生スタッフ6人。タスキの色は白地に赤。主なOBは昨年4月に亡くなったマラソン指導者の小出義雄、「初代山の神」今井正人(トヨタ自動車九州)、08年北京五輪400メートルリレー銀の高平慎士。16年リオ五輪3000メートル障害出場の塩尻和也(富士通)。

ゴールデンルーキーの三浦龍司が順大を引っ張る(カメラ・太田 涼)
順大登録メンバーと1万メートル自己ベスト
11月の全日本大学駅伝1区で、区間新の快走を見せた三浦
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