箱根駅伝連覇を狙う青学大の原晋監督「絆大作戦」発令 「未曽有の大会は駅伝の原点を大切にして戦いたい」

青学大の原晋監督
青学大の原晋監督

 第97回箱根駅伝(来年1月2、3日)で2年連続6度目の優勝を狙う青学大の原晋監督(53)は10日、今大会に向けて「絆大作戦」を発令した。

 「コロナ禍に見舞われた今季、先行きが見えず、学生が不安になる時もありました。そんな中でも、4年生が中心になり、下級生を鼓舞しながら、チーム一丸となって、厳しい練習に耐えてきました。学生たちの頑張りを目の前で見てきた指導者としては、箱根駅伝が開催されることは本当にありがたい。未曽有のシーズンの箱根駅伝では駅伝の原点である絆を大切して戦いたい。だからこそ『絆大作戦』です」

 原監督は言葉に力を込めて「絆大作戦」の意図を明かした。

 学生3大駅伝で恒例となった原監督の大作戦シリーズ。新型コロナウイルス感染拡大の影響で出雲駅伝(10月)が中止となり、変則的に今季の学生3大駅伝の開幕戦となった全日本大学駅伝(11月)に向けては「コロナに負けるな!大作戦」を発令した。

 主将の神林勇太(4年)が7区で区間賞の激走で首位に浮上。最終8区でエースの吉田圭太(4年)が駒大、東海大、明大に抜かれ、4位に終わったが、青学大は見せ場をつくり、存在感を示した。「過去最大の激戦でレースは大いに盛り上がった。感染症対策もしっかりしていて大会運営も良かった。全チーム、全関係者があっぱれですよ。4位でしたけど、大作戦は大成功でした」。原監督は負け惜しみではなく、納得の表情で振り返った。

 この日、各チームの登録メンバー16人が発表された。青学大は、前回エース区間の2区で日本人1年生最高タイムとなる1時間7分3秒の区間5位の激走でチームをトップに引き上げた岸本大紀(2年)が股関節痛の故障から復活途上のため、登録メンバーから外れた。その一方で、主将の神林とエースの吉田の青学2トップをはじめ、期待のルーキー佐藤一世ら、岸本以外の主力は順当にメンバー入り。前回大会直前で左ふくらはぎを故障したため、登録メンバー入りを辞退し、留年して、箱根駅伝に再挑戦することを決めた実質5年生の竹石尚人(4年)も2年ぶりにメンバー入りした。原監督は「10時間45分23秒を更新する力がある」と前回、青学大がマークした大会記録を秒単位で正確に表現し、連覇に意欲を見せた。

 箱根駅伝を主催する関東学生陸上競技連盟は新型コロナウイルス感染防止対策として、駅伝ファンに「観戦・応援目的での外出はお控えください」というメッセージを発信している。シード10校、予選会通過10校、オープン参加の関東学生連合の計21チームが未曽有の大会に出場する。

 ワクワク、メラメラ、ゴーゴーなど、これまでの大作戦シリーズとは一線を画す。青学大は強い「絆」で連覇に挑む。

 ◇青学大・原晋監督発令の大作戦シリーズ◇

13年箱根駅伝 Z大作戦(エース出岐雄大を切り札としてアンカーに起用。アルファベットの最後のZが由来)8位

14年箱根駅伝 S大作戦(9、10区に世羅高出身の藤川拓也、竹内一輝を並べて最終盤に勝負。世羅のSが由来)5位

15年箱根駅伝 ワクワク大作戦(原監督「初優勝できるかもしれない。ワクワクしている」。大作戦が初めて認知された)優勝

15年出雲駅伝 青トレ大作戦(中野ジェームズ修トレーナーの指導による体幹トレーニングの効果をアピール)優勝

15年全日本大学駅伝 あっぱれ大爆走作戦(原監督「会見で司会者に急に振られて即興で考えた」。準備不足がたたり敗戦)2位

16年箱根駅伝 ハッピー大作戦(原監督「選手、スタッフ、監督、コーチ、OB、ファン全員がハッピーになるレースをします」)優勝

16年出雲駅伝 神ってるぞ青山大作戦(広島県出身の原監督がプロ野球・広島の緒方孝市監督が発した流行語をヒントに命名)優勝

16年全日本大学駅伝 エビフライ大作戦(原監督「(開催地の)名古屋と言えばエビフリャー。頭から尻尾まで全部おいしい」)優勝

17年箱根駅伝 サンキュー大作戦(3連覇&3冠を目指す。原監督となって9度目の出場。感謝の気持ちで臨む)優勝

17年出雲駅伝 陸王大作戦(原監督が出演したTBS系ドラマ「陸王」の番組宣伝? フジテレビ系放送の出雲では相性が悪く敗戦)2位

17年全日本大学駅伝 青山祭大作戦(学園祭シーズン。「打ち上げ花火をドンと上げたい」と意気込むも、不発に終わる)3位

18年箱根駅伝 ハーモニー大作戦(混戦必至だが、指揮者を自任する原監督は「美しいハーモニーを奏でることが出来れば勝てる」)優勝

18年出雲駅伝 ヨロシク大作戦(出雲「4」勝目を狙う。「6」区間の総合力で勝負。ポイントは「4」区の吉田圭太。「9」度目の出雲路に感謝)優勝

18年全日本大学駅伝 メラメラ大作戦(原監督「出雲駅伝を勝ったが、チーム全員満足していない。メラメラ燃えています」)優勝

19年箱根駅伝 ゴーゴー大作戦(原監督「アチチ、アチ、燃えてるんだろうか! 箱根5連覇に向けて郷ひろみさんのように燃えています」。しかし、不完全燃焼で惜敗)2位

19年出雲駅伝 出てこい!駅伝男大作戦(原監督「勝つためにレースで練習以上の力を出せる駅伝男が出てきてほしい」)5位

19年全日本大学駅伝 私(青学大)失敗しないので大作戦(今大会を放送するテレビ朝日系人気ドラマの主演・米倉涼子の決めゼリフ)2位

20年箱根駅伝 やっぱり大作戦(原監督「やっぱり青学大は強かった、と言わせたい」。宣言通りにV奪回)優勝

20年出雲駅伝 ※新型コロナウイルス感染拡大の影響で大会中止

20年全日本大学駅伝 コロナに負けるな!大作戦(原監督「選手、監督、大会関係者、ファン全員でコロナに勝とう!」)4位

21年箱根駅伝 絆大作戦(原監督「未曽有のシーズンの箱根駅伝では駅伝の原点である絆を大切して戦いたい」)さて結果は?

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請