【巨人】梶谷隆幸の入団決定…DeNAに移籍連絡、4年8億円で背番号13

スポーツ報知
巨人入りが決まった梶谷隆幸

 国内フリーエージェント(FA)権を行使したDeNA・梶谷隆幸外野手(32)の巨人入りが決まったことが9日、分かった。球界関係者の話を総合すると、梶谷がこの日、DeNA側に巨人移籍の連絡を入れて14年間プレーした感謝を伝えたという。7日の交渉で4年総額8億円規模の条件と、背番号「13」を提示して熱意を伝えていた巨人にとっては吉報。日本一奪回への補強第1弾となった。

 原巨人に朗報が届いた。球界関係者の話を総合すると梶谷はこの日、DeNA側に来季は巨人でプレーする意思を伝えたという。プロ入りから14年間在籍しFA宣言残留を認めてくれていた古巣に恩を感じており、巨人側より先にDeNA側に連絡を入れ、感謝の思いを示したという。何ごとにも筋を通す真っすぐな梶谷らしい行動だった。

 9年ぶりの日本一奪回へ打線強化を目指す巨人は、交渉解禁から一夜明けた7日に都内のホテルで梶谷と交渉。4年総額8億円規模とみられる好条件を伝えた。さらに、メジャーではA・ロドリゲス(元ヤンキース)やM・マチャド(パドレス)、S・ペレス(ロイヤルズ)ら多くの強打者が背負うことで知られる背番号「13」も提示し、獲得への熱意を伝えた。

 今季の巨人はセ・リーグを独走で制したが、日本シリーズではソフトバンクに2年連続して4連敗で敗退。課題と言われていた1番には吉川尚、5番には丸がシーズン途中から定着したが、来季の構想を練る上で、そのどちらの打順の適性もある梶谷の存在は不可欠だった。加入が決まったことで起用法の幅が広がり、攻撃力のアップは間違いない。

 今季の梶谷は不動の1番打者としてリーグ2位の打率3割2分3厘をマークし、19本塁打を放った。対左投手も打率3割1分5厘と苦にせず、得点圏打率3割の勝負強さも魅力。走力、守備力も高い。「とにかく身体能力が高い。パンチ力もあるし、足も速い。チームに選択肢を与えてくれる」と獲得を熱望していた大塚球団副代表の思いが現実になった。

 今季2000安打を達成した坂本は同じ1988年生まれ。不動の中堅手の丸は1学年下と年齢の近い選手がチームには多く、互いに刺激し合いながらさらなる成長が期待される。若き主砲・岡本への相乗効果もある。同じくDeNAからFA宣言した井納には、背番号「21」と年俸1億円規模の複数年契約を用意して熱意を伝えている。リーグ3連覇、9年ぶりの日本一を目指すチームにとって、今オフの補強第1弾が実現した。

 ◆梶谷 隆幸(かじたに・たかゆき)1988年8月28日、島根・松江市生まれ。32歳。開星高から2006年高校生ドラフト3巡目で内野手として横浜入団。09年1軍デビュー。DeNA初年度の12年に「1番・遊撃」で開幕スタメン。外野手に転向した14年に初めて規定打席到達し、39盗塁で盗塁王。同年から4年連続10本塁打20盗塁以上。180センチ、88キロ。右投左打。今季年俸7400万円。

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