エンタメのネット配信もありがたいが、やっぱり舞台は生がいい

大阪松竹座。周辺の道頓堀は大阪府による不要不急の外出自粛要請の影響で普段のにぎわいはない
大阪松竹座。周辺の道頓堀は大阪府による不要不急の外出自粛要請の影響で普段のにぎわいはない
今年5月の、なんばグランド花月。シャッターが閉じられていた
今年5月の、なんばグランド花月。シャッターが閉じられていた

 新型コロナウイルスに振り回されたこの1年。最近では1日に3回の検温も珍しくなくなった。朝起きて自宅で。その後取材先で。場所が変わればまた検温と、何度も繰り返し行われる。最初こそ検温で時間がとられる場面も多かったが、最近では顔認証での測定が増え、自分でも体温が分かるため活用させていただいている。

 エンターテインメントも徐々に再開され、少しずつ日常が戻ってきている実感を持っていたが、ここにきて再び感染者数が増加。大阪府ではついに、吉村洋文府知事が12月15日まで不要不急の外出自粛のお願いを呼びかけた。通天閣や太陽の塔も赤くライトアップ。実際、赤く照らされた太陽の塔の映像を見ると不気味で、気持ちを再度引き締めないといけないと思う。

 暗い話題ばかりが先行するが、苦境に立たされていたエンターテインメント業界がネット配信を始めたことは、地方に住むファンにとってうれしい出来事だったに違いない。主催者にとっては赤字覚悟だろう。しかし東京でしか上演されない演目。普段ならチケット代にプラス交通費と宿泊費がかかるが、ネット配信ならば生の迫力には劣るものの、演者を自宅という特等席で見ることができる。しかもアーカイブが残るとなると、たとえオンタイムで見られなくても、好きな時間にゆっくり楽しむことができるのだ。私も何度も利用させてもらい、そのありがたみを感じたひとりだ。

 来年以降も素晴らしい演目が続々と発表されている。ネット配信は続けて欲しいと願う一方で、やはり生で見たいという気持ちに変わりはない。劇場の空気に触れ、笑い、涙し、余韻に浸りながら家路につく。そのことがどれほど気分転換になっていたのかが痛感させられた2020年。来年こそは劇場で、直接演者に拍手を送りたいと思わずにはいられない。(記者コラム・古田 尚)

大阪松竹座。周辺の道頓堀は大阪府による不要不急の外出自粛要請の影響で普段のにぎわいはない
今年5月の、なんばグランド花月。シャッターが閉じられていた
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