箱根駅伝で2年連続3位を目指す国学院大の前田康弘監督「卒業生に誇れるチームにしたい」

箱根駅伝に向け力が入る前田康弘監督
箱根駅伝に向け力が入る前田康弘監督

 第97回箱根駅伝(来年1月2、3日)で5年連続14回目の出場となる国学院大の前田康弘監督(42)が7日、2年連続で3位を狙うための戦略の一端を明かした。

 昨季、国学院大は出雲駅伝を制し、学生3大駅伝を通じ、初優勝。さらに箱根駅伝でもチーム史上最高の3位と躍進した。土方英和(現ホンダ)、浦野雄平(現富士通)、青木祐人(現トヨタ自動車)の強力トリオが卒業したが、臼井健太(4年)、河東寛大(4年)、藤木宏太(3年)、木付琳(3年)、殿地琢朗(3年)、中西大翔(2年)らが急成長し、昨季と遜色ない戦力が整った。「ここからはコンディション調整が重要。ベストの状態で臨めば3位を狙えます」と指揮官は意欲的に話す。

 箱根駅伝で最重要区間となる5区で浦野が前々回区間賞、前回3位と快走し、国学院大躍進の立役者となった。浦野の後継者は、前回10区で2人を抜き、チームを3位に引き上げた殿地が有力候補に挙がる。「山上りの5区と山下りの6区をセットで考えています。前回6区8位の島崎慎愛(3年)は強くなっており、前回より、かなりタイムを縮められる。5区の選手にも自信を持っています。5区と6区の合計タイムは前回と変わらないか、プラス30秒くらいで収まるでしょう」と前田監督は戦略の一部を明かした。

 コロナ禍に見舞われ、チーム活動の自粛を強いられた春先、前田監督は机に向かい、初の著書を記した。

 「2007年に国学院大のコーチになり、09年から監督をやらせてもらっています。これまでをじっくりと振り返りました。昨季、出雲駅伝で優勝、箱根駅伝で3位になり、ようやく少し注目されるようになりましたが、それまで、全く注目されることなく卒業していった部員がたくさんいます。本を書きながら、彼ら一人ひとりの顔を思い出しました。改めて彼らに感謝したい。卒業生が『僕は国学院大の陸上競技部でした』と胸を張れるようなチームをつくらなければいけない、と改めて覚悟を持ちました」

 前田監督が丁寧に記した思いは「歴史を変えた挑戦 国学院大学陸上競技部で僕が実践した非エリートで強いチームを作る方法」という一冊の本にまとまり、12月18日にKADOKAWAから発売される。

 前回の箱根駅伝で3位になった後、前田監督は人目をはばからずに男泣きした。今回も3位を狙うが、3位になっても泣くことはないという。「次に泣く時は優勝した時です」。熱血指揮官は、今回も熱い思いで、国学院大を率いる。

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