【ヒルマニア】70周年のパ・リーグ歴代ベストナイン…一塁手はカブレラ、二塁手は浅村

スポーツ報知
ヒルマニアが選ぶパ・リーグ歴代オールスター

 「ヒルマニア」でおなじみの蛭間豊章記者が、11月18日にアップしたセ・リーグのポジション別の歴代オールスターに続き、パ・リーグのオールスターを選出した。セ・リーグと同じようにパ・リーグ実働10年以上の選手を対象にした。

 【投手】セ・リーグと同じように先発は左右別に選び救援と計3人を選んだ。“神様、仏様、稲尾様”の稲尾和久を普通なら選びたいところだが、通算276勝中リリーフで歴代2位の109勝(最多は金田正一が400勝中132勝)を考慮して、先発ではなくリリーフに据えた。もちろん、リリーフ勝利に近い数字のセーブも記録している可能性が高いことも選出理由でもある。先発は右がパ・リーグだけで通算340勝した米田哲也、左が317勝の鈴木啓示(先発288勝はNPB記録)だ。Bチームには右が稲尾と同じベストナイン5回の山田久志、左は無冠ながら254勝した梶本隆夫。抑えはロッテだけで227セーブを挙げた小林雅英か。2017年に年間54セーブを挙げ、レギュラーシーズン、日本シリーズのダブルMVPで正力賞にも輝いたサファテは、今回の「実働10年」をクリア出来ないので外している。

 【捕手】ここはすんなり野村克也で決まり。戦後初の三冠王に加え、歴代2位の657本塁打をたたき込んだ長打力。ベストナイン19回は他のポジションも含めてNPB最多だ。Bチームには日本シリーズに13度(野村は6度)、70試合もマスクをかぶった伊東勤。こちらは西武の7度の日本一に貢献。ベストナイン10回は捕手ではセ・パ通じて野村に次いで2番目に多い。惜しかったのはベストナイン6回選出の城島健司。打撃では伊東を上まわるものの、絶頂時に渡米しなければ、野村の記録に近づいていたかもしれないだけに残念だった。

 【一塁手】外国人選手が幅を利かすポジションだけに難しい。30年前なら史上最年少で通算2000安打を達成、ベストナイン9回を誇る榎本喜八となるところだったが、その後の強打の外国人選手の来日で私は12年間、パ・リーグ3球団でプレーし2002年の55本を始め通算357本塁打したアレックス・カブレラを推す。超特大アーチを連発したのに加え、私は2002年の日米野球で全日本チームに選出されてプレーしたことを評価する。Bチームは三冠王のブーマー。こちらも10年間、日本でプレーし存在感あふれるパワーを見せつけた。パ・リーグだけで340本塁打した清原和博、前記の榎本、加藤秀司、三塁も守ったことのある小笠原道大ら残念ながら外さざるを得ない。

 【二塁手】意外と人材不足なのがこのポジション。ベストナイン回数で田中賢介が6回、岡本伊三美、山崎裕之、辻発彦が5回だが、いずれも攻守兼備なのだが、打撃面でやや物足りなさを感じる。そこで私は、守備面よりも長打力を考慮。今季本塁打王に輝き、二塁で5回目のベストナインとなる可能性大の浅村栄斗にする。2番手は、こちらもメジャー挑戦しなければ数字を伸ばしていたはずの、三拍子揃った井口資仁を選びたい。

 【三塁手】ベストナイン10回の有藤通世が群を抜くが、三塁でベストナイン経験のある強打者には中西太、中村剛也、中村紀洋、松永浩美と目白押しだ。それに3つのポジションでベストナインとなった落合博満は1985、86年の2年連続三冠王はこのポジションで掴んだが、ここはボールが飛ばない時期に4度も三冠王を惜しくも逃した中西にする。全盛時が最初の7年間だけとはいえ、1953年にはトリプルスリーも達成、若い時には俊足でもあったレジェンドだ。Bチームには、348本塁打に285盗塁も記録した有藤にしたい。

 【遊撃手】ここはベストナイン7回の松井稼頭央、6回の豊田泰光、5回の石毛宏典とライオンズ在籍の3選手の争い(南海の木塚忠助もパで5回)。豊田の勝負強さ、石毛のリーダーシップも捨てがたいが、ここはイチロー、松井秀喜とともに2000年前後のプロ野球を代表したスーパーアスリートの松井稼を選びたい。メジャーでは遊撃失格の烙印を押されて二塁に回ったが、彼のスピード&パワーの数々のプレーは、プロ野球新時代を我々に見せてくれた。Bチームは西武黄金時代の礎となった石毛を選出したい。

 【外野手】イチローは残念ながら在籍9年間のために外している。NPB唯一の3000安打男の張本勲、1065盗塁の福本豊は文句なしだが、もう一人はパ・リーグでベストナイン9回(セでも1回)の山内一弘と8回の秋山幸二の争い。打撃3部門のタイトルで7回と1回(秋山はほかに盗塁王1回)で山内が大差をつけるが、日本シリーズで2度のMVPを始め、パ・リーグの打者では最多の15本塁打、34打点をたたき出した秋山を買いたい。Bチームは山内に、通算打率2位の3割2分のレロン・リー。パ・リーグだけで392本塁打したタフィー・ローズを選ぶ。実働10年目を迎えた今季通算打率が3割2分2厘まで上がってきた柳田悠岐の今後に期待したい。

 【DH】このポジションは1988年に41歳で本塁打と打点の二冠王となった門田博光で決まり。アキレス腱断裂したものの外野手から見事な転身。DHで4回のベストナインは最も多い。デストラーデ(ベストナイン3回)を始め強打の外国人DHが在籍していたが、パ在籍9年の山崎武司を含めカットさせてもらった。Bチームには初期のDHで寿命が伸び、通算465本塁打した土井正博を選ぶ。

Bチームは

右投手 山田久志

左投手 梶本隆夫

救援  小林雅英

捕手  伊東 勤

一塁  ブーマー

二塁  井口資仁

三塁  有藤通世

遊撃  石毛宏典

外野  山内一弘

外野 レロン・リー

外野 タフィー・ローズ

DH  土井正博

蛭間 豊章(ベースボール・アナリスト)

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