吉田祐也、2度目のマラソンでV 歴代9位タイ2時間7分5秒 コロナ禍は陸上の論文を読みあさる頭脳トレ パリ五輪の新星に名乗り

優勝タイムと記念写真に納まる吉田祐也(代表撮影)
優勝タイムと記念写真に納まる吉田祐也(代表撮影)
福岡国際マラソンで初優勝した吉田祐也(代表撮影)
福岡国際マラソンで初優勝した吉田祐也(代表撮影)
福岡国際マラソン成績
福岡国際マラソン成績
男子マラソン日本歴代10傑
男子マラソン日本歴代10傑

◆福岡国際マラソン(6日、福岡・平和台陸上競技場発着=42・195キロ)

 2度目のマラソン挑戦だった吉田祐也(23)=GMOインターネットグループ=が日本歴代9位タイの2時間7分5秒の好タイムで初優勝した。青学大時代の今年1月の箱根駅伝で一度は現役引退を決意していた23歳が、24年のパリ五輪の新星として名乗りを上げた。2位には来夏の東京五輪の補欠メンバー・大塚祥平(26)=九電工=が2時間7分38秒で入った。(晴れ、13・5度、湿度55%、北西の風0・7メートル=スタート時)

 最後の直線。勝利を確信した吉田は何度も右手を突き上げながらゴールを駆け抜けた。30キロまで1キロ3分を切るペースメーカーにつき、いなくなって間もない31キロ手前で仕掛けて独走状態に。“王道”なレース展開で日本歴代9位タイの2時間7分5秒の好タイム。「100%の力を出して優勝できたのがうれしい。皆さんの支えがあり、勝てた」と感謝の言葉を口にした。

 参考にしたのは17年大会で日本勢最高の3位に入った東京五輪代表の大迫傑(29)=ナイキ=の走りだった。「自分のレースに集中できる」と30キロ付近まで他の選手を風よけにして体力を温存。頭脳的な作戦が功を奏した。

 一度は離れると決めた陸上の舞台だった。青学大では3年時まで箱根路を走れず、陸上とは無関係の大手食品メーカーのブルボンの就職が内定していた。今年1月の箱根駅伝で4区区間賞を獲得すると、大学の原晋監督(53)から「テレビ解説するのに教え子が出ないのは寂しい」と勧められ、2月の別府大分毎日マラソンに出走。日本学生歴代2位の2時間8分30秒で走り、周囲から翻意を勧められ、3月にGMOグループへの入社を決めた。

 そこから、マラソンでパリ五輪出場を目標に掲げ「やみくもに走るのも良くない」と、コロナ禍は陸上の論文や著名人の著書も読みあさった。分からない専門用語は所属先で東大出身の近藤秀一(25)に確認して落とし込んだ。練習も8月には月間1000キロを超え、花田勝彦監督(49)が「練習を止めることが私の仕事」というくらい強化に励んだ。

 花田監督は「まだまだ伸びしろがある選手」と、さらなる成長を期待する。2回続けてマラソンで結果を残した吉田は「(五輪は)まだ漠然とした目標。勝ちきれる選手になって五輪を目指したい」と決意。多くのものを貪欲に吸収し続け、日本マラソン界のエースになる。(遠藤 洋之)

 ◆吉田 祐也(よしだ・ゆうや)1997年4月23日、埼玉・東松山市生まれ。23歳。GMOインターネットグループ所属。東松山市立東中1年時から陸上を始める。2016年に東農大三高から青学大教育人間科学部に入学。3年時に日本学生対校1万メートルで日本人トップの3位、全日本大学駅伝5区区間賞。同4年時に箱根駅伝4区区間賞。別府大分毎日マラソンでは日本学生歴代2位の2時間8分30秒と好走。164センチ、47キロ。

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