土性沙羅 進化へのきっかけ「今、自分ができるレスリングで」…リレーコラム

土性沙羅
土性沙羅

 最近、自分の中で大きな変化がありました。11月中旬から1週間の自衛隊での出稽古を機に、以前のレスリングを追い求めすぎていたことに気がつきました。「今、自分ができるレスリングで勝っていけばいい」と思えるようになったんです。

 18年に左肩を手術して以降、タックルにうまく入れなくなりました。前の自分に戻そう戻そうって、すごく空回りして、いっぱいいっぱいでした。普段の練習は自分で考えないといけない。でも自分で考えるって限界があって。悪いところが分かっていても、どう直せばいいかも分からずに、もがいていました。自衛隊で笹山秀雄コーチや同学年の高谷大地から「そんなに、前みたいにしなくちゃって思わなくていいんじゃない?」って助言をもらって、「確かにそうだ。その通りだ!」って。

 私が小学1年生から続けてきたレスリングは、どんどん攻めてタックルを取って倒すというスタイル。今はそれが難しい。攻めることに重点を置きすぎず、タックル以外でも点を取っていけばいい。カウンター、投げ、がぶり…レスリングの幅を広げていきたいです。考え方が変わっただけで調子もいいし、最近はとてもいい感じです。

 正直言うと、組み手は昔から苦手です。組まずにどんどん突っ込んでいたので。(川井)梨紗子が上手。組み手は相手の体を手先だけで動かすんですけど、梨紗子は次元が違うくらいうまいです。自分はすぐに相手に手をつかまれて動きが止まっちゃうので、梨紗子を見ながら勉強しています。

 12月の全日本選手権はエントリーしませんでした。3月のプレーオフを最後に実戦から遠ざかっていますが、不安はありません。来年、海外の試合にいくつか出ようと思っています。それまでに、新しいスタイルを自分のものにするつもりです。

 ◆土性沙羅(どしょう・さら)1994年10月17日、三重・松阪市生まれ。26歳。愛知・至学館高―至学館大卒。東新住建所属。2016年リオデジャネイロ五輪69キロ級金メダル。吉田沙保里さんと同じ「一志ジュニア」で小学1年からレスリングを始める。世界選手権は13年銅、14年銀、15年銅、17年金。全日本選手権は11年から18年まで8連覇。趣味は漫画とライブ観賞。特技は絵。159センチ。

コラムでHo!とは?
 スポーツ報知のwebサイト限定コラムです。最前線で取材する記者が、紙面では書き切れなかった裏話や、今話題となっている旬な出来事を深く掘り下げてお届けします。皆さんを「ほーっ!」とうならせるようなコラムを目指して日々配信しますので、どうぞお楽しみください。

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請