◆競泳 ▽日本選手権 第2日(4日、東京アクアティクスセンター)
女子400メートル個人メドレー決勝で、2016年リオデジャネイロ五輪代表の清水咲子(28)=イトマン=が4分36秒77で5年ぶり3度目の優勝を飾った。
五輪派遣標準記録2(決勝進出レベルの4分38秒53)を切り、2位の谷川亜華葉(17)=イトマン、四條畷学園高2年=以下に5秒近い大差をつけてフィニッシュした。第1泳法のバタフライをターンしてから1位に踊り出て、最後まで一人旅を見せつけた。
19年世界選手権銅メダルで大会2連覇中の日本記録保持者、大橋悠依(25)=イトマン東進=が直前に欠場。ライバル不在の決勝で圧勝し、清水は「きょうは悠依ちゃんが不在で、取れるなと思って狙ったけど、優勝できたはうれしい。36秒7が出たのは上出来。この状況下で出せたのはすごく自信になった」と喜んだ。
直前の国際水泳リーグ(ISL)に出場し「ISLは気持ちさえ強く持てば絶対タイムは出ると自信をつけた大会になった。1つ1つのレースを泳いで自信をつけた」と清水。「去年はきついことが多くて、12月ぐらいからナショナル合宿に参加した際に、たくさんの方々が私を立て直してくれた。多くの方に感謝したい」と語った。
4月の五輪選考会に向けては「(4泳法で)全体的に0秒5づつ上げて、リオ五輪で出した自己ベストを更新できると思う。細かいターンやキックの打ち方を修正して来年につなげられるように強化したい。ISLでは海外選手と交流して『来年の五輪でまた会おう。またここで戦えるのが楽しみ。1つ1つ勝負を楽しみながらレースにかけていきたい」と意気込んだ。