東京五輪内定の田中希実、広中璃梨佳とのデットヒート制し「いいライバル関係はこれからも続く」 

女子5000mを制した田中希実
女子5000mを制した田中希実

◇陸上 日本選手権(4日、大阪・ヤンマースタジアム長居)

 21年東京五輪代表選考を兼ねて行われ、女子5000メートルで19年ドーハ世界陸上代表の田中希実(21)=豊田自動織機TC=が15分5秒65で優勝し、自身初となる五輪切符を勝ち取った。

 最後の直線。最大のライバル、広中璃梨佳(20)=日本郵政グループ=と予想通りの一騎打ち。ラスト400メートルまで勝負はもつれたが、田中の脚は残っていた。残り300メートルを切ったあたりで広中を振り切り、先頭へ。必死の形相で追う広中を従え、田中は涼しい顔のままで五輪内定のゴールに飛び込んだ。「本当に自分の力に自信が持ちきれていなかったんですけど、そんな中で最後まで出し切れて良かったなと思います。どんな展開になっても、最後だけは勝ちきるという思いを持ってレースを進めていました」と息をついた。

 自己記録は日本歴代4位の15分0秒01。広中は、同3位の14分59秒37を持っている。即時内定を得られるのは、今大会の優勝者のみ。プレッシャーのかかる場面でも、田中の心は乱れなかった。「いつもは相手のことを意識したりして自分のレースができないことも多いんですけど、関西で開催で色々お世話になった方の顔を思い出しながら走っていた。広中選手はすごい悔しいという気持ちを伝えてくれたので、いいライバル関係がこれからも続くのかなと思いました」。2人のライバルは、ゴール後にしっかりと抱擁をかわした。

 初出場の19年ドーハ世界陸上は14位。8位入賞圏内が視界に入る力走だった。東京五輪では、世界を相手に結果を出しに行く場となる。「こんなに苦しい思いをして勝ち取った権利なので、絶対無駄にせずに自分自身と向き合いながら力をつけたいと思います」と、来夏の祭典を見据えた。

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