◆第51回春期全国大会京都府支部予選 ◇中学生の部 ▽準々決勝 綾部ボーイズ1―7舞鶴・京都洛中合同ボーイズ(11月29日・伏見桃山球場ほか)
「第51回春季全国大会」(報知新聞社など主催、令和3年3月26日開幕予定)の支部予選が関西ブロックで始まった。京都府支部予選は、準々決勝1試合と1回戦5試合が行われ、舞鶴・京都洛中合同ボーイズが4強進出。京都洛北ボーイズなどが準々決勝へ駒を進めた。
ハンデをもろともせず、勝利をつかみ取った。舞鶴・京都洛中合同の藤原が最後の打者を三振に打ち取ると、紺と白、2つのユニホームを着たナインはともに喜んだ。「合同なのでチームワークが大切。みんなが支えてくれた」。7回を4安打1失点(自責0)の右腕は、まず感謝を口にした。
その打線の援護は2回だ。2死二、三塁から和田が「打たないと流れが変わる。投手を助けたかった」と左前へ先制の2点打。その後、和田と竹原の重盗で1点を加えると、さらに山内が「頼れる4番(藤原)につなぐ気持ちだった」と左中間へ2点二塁打。この日のエースには十分すぎる5点をプレゼントした。
舞鶴市が拠点の舞鶴と、京都市内が本拠の京都洛中でつくるチーム。約80キロメートル離れており、試合会場でしか顔を合わせない。さらに舞鶴のホームグラウンドは、コロナ禍で使用不可となり、公園や体育館での練習がメイン。そんな苦しい状況をナインは“団結力”で吹き飛ばした。
伏見桃山城が中堅後方にそびえる球場で、堂々の4強進出。「練習できないのは仕方ない。全国へ行きたいので、もっと頼られる投手になる」と藤原。まずは京都を統一…、そして天下を取る!