体操男子の仙台大・南一輝 新技「リ・ジョンソンハーフ」に挑戦中 成功で「ミナミ」で五輪だー 10日から全日本種目別選手権

公開練習で汗を流す仙台大・南(カメラ・有吉 広紀)
公開練習で汗を流す仙台大・南(カメラ・有吉 広紀)

 体操の全日本種目別選手権(12月10―13日、群馬・高崎アリーナ)の男子床運動に出場する仙台大・南一輝(3年)が、“感謝”を胸に昨年大会に続く連覇を狙う。新型コロナウイルスの影響で大会や練習ができなかった時期をプラスに変え、新技にも着手。ライバルたちとの競争に勝ち、結果を残して来年の東京五輪代表入りを目指す。

 大会や練習がなくても成長したことを演技でみせる。連覇を狙う全日本種目別選手権を前に、仙台大・南が引き締まった表情で堂々と宣言した。「練習ができないこととか、みんなプラスにとらえようと思っている」。大会は3月の種目別W杯・バクー(アゼルバイジャン)大会以来、約9か月ぶり。その間、トランポリンを使って空中での感覚を作ったり、これまでやってこなかった体幹トレを実施したりと、時間があるからできる練習に取り組んできた。

 今まで以上に応援を力に変える。コロナ禍で帰郷していた山口・下関市では当初、トレーニング器具のある場所を探すのも苦労したが、知り合いを通じて場所を提供してもらったという。仙台に戻った後も大学の施設が使用できない時期に、県内のクラブチームの練習場所を使ったことがあった。「コロナだからこそ知り合えた人もいる。応援してくれているその人たちのためにも頑張りたい」と南。大学の体育館にいるだけでは出会えなかった人たちに、演技を通じて感謝の気持ちを伝えるつもりだ。

 “新技”にも挑戦中だ。新たな練習でパワーアップし、G難度の得意技であるリ・ジョンソン(後方抱え込み2回宙返り3回ひねり)に半ひねりを加えた「リ・ジョンソンハーフ」(南)に取り組んでいる。体操では最初に国際大会で成功させた選手の名字が技名になることが多く、新技が“ミナミ”となる可能性もあるのだ。「新技を決めて名前がついて、五輪に出場できればそれが一番いい」と、五輪代表選出を最優先に精度を高めていく。

 先月26日の公開練習では、周囲で他の種目の部員たちが練習するなか、本番を想定した演技を披露した。2月に負った左足首痛も完治。選考方法は未定だが、最大2枠獲得できる個人枠での出場を狙っていく。来年4月以降の国内選考会に弾みをつけるためにも、全日本種目別連覇は譲れない。「自分の演技を貫いていきたい。仕上げをやっていけば(五輪出場は)見えてくる」と力強く語った南。五輪切符をつかむまで、素晴らしい演技を続けていく。(有吉 広紀)

 ◆南 一輝(みなみ・かずき)2000年1月24日、山口県下関市生まれ。20歳。小2時に安岡体操クラブで体操を始める。下関国際から仙台大に進む。床運動では昨年のW杯シリーズ・コトブス(ドイツ)大会で優勝。家族は両親、姉、弟。

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