【報知映画賞】服部樹咲「運命」の役で新人賞 14歳鮮烈デビュー「存在感のある女優になりたい」

かれんなバレリーナを演じ、新人賞に輝いた服部樹咲(カメラ・森田 俊弥)
かれんなバレリーナを演じ、新人賞に輝いた服部樹咲(カメラ・森田 俊弥)
第45回報知映画賞
第45回報知映画賞

 新人賞は「his」で映画初主演ながら同性愛者であることに葛藤する主人公を好演した宮沢氷魚(ひお、26)と、「ミッドナイトスワン」で鮮烈な女優デビューを飾った服部樹咲(みさき、14)が受賞した。

 素顔はあどけなさが残る14歳の中学2年生。服部は「ノミネートだけでも、すごいことだと思っていたので、信じられません」とはにかんだ。自宅では母親から「おめでとう。良かったね」と祝福され、父親とはガッチリと握手を交わして喜びを分かち合った。

受賞者喜びの声

  • 「ミッドナイトスワン」の一場面
  • 「ミッドナイトスワン」の一場面

 演技未経験ながら約200人が参加したオーディションでヒロイン・一果役を射止めた。「バレエ経験があり、中学1年生」という役の設定に「私にぴったり。まさに運命!」と感じて応募した。スクリーンではバレリーナとして神々しいまでの輝きを放ち「度胸と表現力では誰にも負けません」と胸を張る。

 一方で、水川あさみが演じた母親からのDV(家庭内暴力)と育児放棄で、完全に心を閉ざした状態も「セリフがない分、目で感情を表現することを意識しました」。共同生活を送り、徐々に心を通わせていく凪沙を演じた草ナギ剛(46)は「1シーン、1シーンで一果が変わっていった。それによって僕も凪沙になれた」と感謝した。

 オーディションで服部の潜在能力を見いだした内田英治監督は「あの年齢で、あれだけの存在感なら10年後が楽しみ」と将来性に太鼓判を押す。一躍、注目の若手女優となったが、周囲の反応は「意外なほど何も変わりません」と笑う。休み時間、友達と「TWICE」や「NiziU」などの振り付けを踊るのが毎日の楽しみという。

 5部門で読者投票1位を獲得し、映画は興収6億5000万円超のヒット。複数回観賞する「追いスワン」という言葉も生まれた。「存在感のある女優になりたい」と目を輝かせる新星が、白鳥のように大きく羽ばたく。(有野 博幸)

 ◆服部 樹咲(はっとり・みさき)2006年7月4日、愛知県生まれ。14歳。4歳からバレエを始め、レッスンは、ほぼ毎日2~3時間。17、18年のユースアメリカグランプリ日本ファイナル進出、NBAジュニアバレエコンクール東京2018優勝。現在、中学2年生で得意科目は英語。趣味はダンス。好きな食べ物はフルーツ。身長168センチ。血液型A。

 ◆ミッドナイトスワン(内田英治監督) トランスジェンダーの凪沙(草ナギ)は女装して都内のニューハーフショークラブで働く。ある日、育児放棄されている親戚の少女・一果(服部)を預かることに。母性が芽生える凪沙と初めて愛を知る一果は、お互いにかけがえのない存在になっていく。

かれんなバレリーナを演じ、新人賞に輝いた服部樹咲(カメラ・森田 俊弥)
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