【報知映画賞】水川あさみ、初の主演女優賞 37歳ついに来た!デビュー22年…「浮ついて飛び上がりました」

満票で主演女優賞に輝いた水川あさみ。明るく飾らないキャラクターも魅力だ(カメラ・頓所 美代子)
満票で主演女優賞に輝いた水川あさみ。明るく飾らないキャラクターも魅力だ(カメラ・頓所 美代子)
第45回報知映画賞
第45回報知映画賞

 主演女優賞は「喜劇 愛妻物語」(足立紳監督)で頼りない夫に罵声を浴びせ、家事や育児にも奮闘する妻を演じた水川あさみ(37)が満票で受賞。主要な映画賞は初受賞で「浮ついて飛び上がりました」と喜びを爆発させた。

 歴代の受賞者を確認した水川は「偉大な先輩方が取っている。役者として『新たなステージに立ってもいいんだよ』って背中を押してもらえた気がします」と喜びをかみ締めた。

 今年出演した5本の映画のうち4本が作品賞に、自身は主演女優賞と助演女優賞にノミネートされた。選考会でも「2020年は水川あさみの年」という声が挙がった。「すっごくうれしいです。携わった作品が評価されるのもうれしい」と豪快に笑った。

 演じたチカは「全てをさらけ出さないとできない役」と強い覚悟で臨んだ。台本に「チカの大きな背中」という一節を見つけ、監督に「私、太ります」と宣言。3週間で5キロ増量した。随所に罵声を浴びせる場面が登場するが、「一度、暴言を吐くと、洪水のようにあふれ出す。その面白さを感じてもらえたら。全てに憎悪を入れてしまうと憎い映画になってしまうので、根本に愛情があるように」と心掛けた。

受賞者喜びの声

  • 映画「喜劇 愛妻物語」の水川あさみ、濱田岳、新津ちせ
  • 映画「喜劇 愛妻物語」の水川あさみ、濱田岳、新津ちせ

 夫の豪太を演じた濱田岳(32)とは夫婦漫才のように息がぴったりで「事前に話さなくても、空気感で感じ取れる」。取材の日、別の仕事で来ていた濱田が小声で「おめでとうございま~す」と通り過ぎようとした。他人行儀な態度が気になったのか、水川が腕をつかむと、濱田は「痛いっ!」と大げさに声を上げ、周囲は笑いに包まれた。

 15歳で女優デビューして22年。「その役を与えられたのは自分しかいない。その役を演じるために人生を懸ける。変な仕事ですよね。でも、それが楽しい。決して劇的な人生ではありません。?(はてな)を繰り返してきました」。コメディーからシリアスまで幅広く演じ、試行錯誤しながら演技派女優に成長した。

 クールな顔立ちとは裏腹に、明るく飾らない人柄も魅力だ。「基本、関西人なので面白いことが大好き。女優としても『何にでもなれる』というより、『あの人がやると面白いな』と言われる味わい深い女優になれたら。年を重ねるうちに、役の人生が重なって唯一無二の役を演じられる女優になりたい」。今回の受賞がそのための励みになりそうだ。(有野 博幸)

 ◆水川 あさみ(みずかわ・あさみ)1983年7月24日、大阪府生まれ。37歳。97年に映画「金田一少年の事件簿 上海魚人伝説」で女優デビュー。「渋谷怪談」(03年)で映画初主演。ドラマ「わたしを離さないで」(16年)、「白衣の戦士!」(19年)などに出演。20年は「喜劇 愛妻物語」「ミッドナイトスワン」など映画5本に出演。来年1月期にはBSテレ東のドラマ「ナイルパーチの女子会」に主演。夫は俳優の窪田正孝。身長163センチ。血液型AB。

 ◆喜劇 愛妻物語(足立紳監督) 足立監督の自伝的小説「乳房に蚊」が原作。売れない脚本家・豪太(濱田)は、妻のチカ(水川)とのセックスレスに悩む。ある日、豪太の元に脚本の企画が舞い込む。夫婦仲を修復するため、妻を説得して取材旅行を敢行するが…。

満票で主演女優賞に輝いた水川あさみ。明るく飾らないキャラクターも魅力だ(カメラ・頓所 美代子)
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