【報知映画賞】18歳・蒔田彩珠、新人賞から2年…最速&最年少2冠達成 “河瀬流”で「怖いぐらい」表情変わった…助演女優賞

是枝裕和監督から「俺が主演で撮る」と“オファー”があったことも明かした蒔田彩珠(カメラ・頓所 美代子)
是枝裕和監督から「俺が主演で撮る」と“オファー”があったことも明かした蒔田彩珠(カメラ・頓所 美代子)
第45回報知映画賞 
第45回報知映画賞 

 助演女優賞は18年新人賞の蒔田彩珠(まきた・あじゅ、18)が満票で受賞した。新人賞から2年での俳優賞は史上最速、18歳での2冠達成は史上最年少となった。

 「いつか助演や主演として、この舞台に帰ってこれたら」。18年の表彰式で蒔田が発した言葉は、わずか2年で現実となった。18歳での助演女優賞は、04年に当時17歳で受賞した長澤まさみ(33)に次ぐ、史上2番目の若さ。「助演女優賞って大人の女性の方が取るイメージ。まさか自分が、と。誇らしいです」と照れながら喜びをかみしめた。

受賞者喜びの声

  • 「朝が来る」の蒔田彩珠、永作博美、井浦新
  • 「朝が来る」の蒔田彩珠、永作博美、井浦新

 「朝が来る」では、14歳で妊娠し、出産直後に子供と引き離される役どころ。あどけなさが残る妊娠前の中学生から、家族への反発などですさんでいく6年間を、まるで別人に変わったかのように演じ分けた。

 役になりきることを求める河瀬監督の流儀に従い、撮影前に約2週間、家族役の4人で共同生活を送った。劇中に登場する中学にも通って実際に授業を受けた。24時間、役として生きたことでの“成長”は、試写を見て初めて実感した。

 「撮影中は意識してなかったけど、最初と最後で怖いなって思うぐらい表情が変わってるって、自分でもビックリしました。役になる期間をぜいたくにもらえたから、スムーズに気持ちに乗れた。河瀬監督とまたご一緒したいと思いました」と感謝。オーディションで才能を見込んだ河瀬監督も「受賞が当然と思える演技。これからもっと伸びていくと思う」とたたえた。

 河瀬監督といえば仏カンヌ国際映画祭の常連として知られるが、もう1人、蒔田を愛する“カンヌの顔”がいる。18年に「万引き家族」で最高賞「パルムドール」を受賞した是枝裕和監督だ。蒔田は子役だった10歳の時、是枝監督のドラマ「ゴーイングマイホーム」(フジテレビ系)に起用されてから「三度目の殺人」「万引き家族」など是枝組の常連として力を積んできた。「私のお芝居は是枝監督がベース。今回、元の台本が分からないぐらい現場でセリフが追加されたんですが、是枝監督もそうだったので助かりました。是枝監督に助演女優賞とったよって伝えたら『ちょっと悔しい』って喜んでくれました」と笑った。

 45回の歴史で新人、助演、主演の3冠を達成したのは原田美枝子のみ。世界で活躍する2人の名監督が認める18歳の演技派が、2人目の快挙を達成する日は遠くなさそうだ。(土屋 孝裕)

 ◆蒔田 彩珠(まきた・あじゅ)2002年8月7日、神奈川県生まれ。18歳。7歳の時に兄の影響で子役デビュー。18年の初主演映画「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」で南沙良とともに報知映画賞新人賞。今年は映画「#ハンド全力」「星の子」にも出演。21年度前期のNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」でヒロイン・清原果耶の妹役を演じる。身長156センチ、血液型O。

 ◆朝が来る 辻村深月氏の同名小説が原作。特別養子縁組で男の子を迎え入れた夫婦の元に、生みの母親を名乗る女から「子どもを返してほしい」と電話が来る。夫婦は話し合いに応じるが、訪ねて来た女からは、6年前に養子を受け渡した時の面影は消えていた。

是枝裕和監督から「俺が主演で撮る」と“オファー”があったことも明かした蒔田彩珠(カメラ・頓所 美代子)
第45回報知映画賞 
「朝が来る」の蒔田彩珠、永作博美、井浦新
すべての写真を見る 3枚

芸能

宝塚歌劇特集
NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請