府立校・山田、ハンデ克服して強豪・履正社撃破…近畿センバツ21世紀枠推薦校紹介(中)

大阪府の21世紀枠推薦校となった山田の選手たち
大阪府の21世紀枠推薦校となった山田の選手たち

 来春の第93回センバツ高校野球大会(2021年3月19~31日・甲子園)の近畿地区21世紀枠推薦校を紹介する連載の第2回は草津(滋賀)、東播磨(兵庫)、山田(大阪)。近畿を含む9地区の21世紀枠候補は12月11日に発表され、来年1月29日の選考委員会で3校が決定する。

 山田は秋季府大会の3位決定戦で、昨夏の甲子園で優勝した履正社を2―1で破った。大阪の公立では市岡以来26年ぶりに秋季近畿大会に出場し、1回戦で龍谷大平安(京都)に1―4で敗れた。横田那音(なおと)捕手(1年)は「(甲子園に)出られるかも、というチャンスが来て信じられない。夢みたい」と期待に胸を膨らませた。

 グラウンドは65メートル×90メートルの長方形で、7クラブと共用のため3分の1しか使えない。内外野の連係プレーや紅白戦もできない。打撃ケージ内でしか金属バットを振れないというハンデを克服したことなどが初の推薦理由だ。

 新チーム発足後、金子恭平監督(41)は、トップダウンからボトムアップに方針転換し、33人の部員それぞれに係を与えた。雑草抜きと野良猫のフンを処理するユニークな係もある。練習メニューも選手が考える方法に変更した。

 入学志願者が増え、今月中旬の学校見学会には、ボーイズリーグなど硬式の選手も来校して金子監督が「例年にない」と驚いたほどだ。大阪の21世紀枠推薦校がセンバツに出場した例はない。府立校としても、95年市岡以来のセンバツ切符を待望している。(伊井 亮一)

 ◆21世紀枠 2000年から導入された特別枠。秋季都道府県大会ベスト8以上(参加校数が128校以上の9都道府県はベスト16以上)で、部員不足や過疎などの困難な条件を克服したり、他校の模範になるなど、戦力以外の特色も加味して選ぶ。都道府県連ごとに推薦された候補校をさらに9校に絞り、選考委員会で例年は3校(07年まで2校、13年は4校)が決まる。同枠出場校の最高成績は00年の宜野座(沖縄)、09年の利府(宮城)のベスト4。

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