別府競輪のG3「開設70周年記念・オランダ王国友好杯」が3日に開幕する。G1「競輪祭」で活躍したS級選手が多く参戦する大会。来年への弾みを付ける意味でも、各選手がVを狙ってしのぎを削る。何よりも注目されるのは輪界最高峰に位置するS級S班の活躍。松浦悠士、中川誠一郎に注目が集まる。 ※出場予定選手は欠場等により変更となる場合がある
■中川 誠一郎(なかがわ・せいいちろう)(41・熊本)
昨年2月、別府で初めて開催されたG1「全日本選抜」の決勝。単騎カマシを決め、16年5月以来となるG1優勝を手にした。同年7月に行われたG2「サマーナイトフェスティバル」でも決勝進出。バンクとの相性は群を抜いており、今回も期待される。
今年に入って苦労している。競輪祭では一次予選で敗退して年間のG1、G2の決勝進出はゼロ。S級S班としては歯がゆい時期が続いている。だが「来年こそしっかり走りたいし、早くいいきっかけが欲しい」と言っており、活躍するなら今回と見る。
五輪出場の経験もあるダッシュマン。切れがある仕掛けで、本来の「セイイチロウ」を見せてもらいたい。
■松浦 悠士(まつうら・ゆうじ)(30・広島)
今年はここまで、調子を崩すことなく走り続けている。G1、G2では今年開催された8大会のうち7大会で決勝に乗り、G1「オールスター」とG2「ウィナーズカップ」で優勝している。直前の競輪祭では準決を3着で入線。落車の原因を作ったとして失格したが、強さに陰りはない。
強みは対応力。番組に応じて、先行選手でも追い込み型にでも早変わり。それをG1決勝レベルでもやってのける日本一の「万能型」だ。
別府は2019年2月の「全日本選抜」で初めてG1決勝に乗った思い出のバンク。そこでは中川に敗れただけに、今回は中川へのリベンジを果たしたいところだ。
<別府バンク>
◇1周400メートル◇ホームみなし直線59・9メートル◇センター部分最大傾斜角度33度41分24秒◇最高上がりタイム10秒5 ボス(オランダ)2019年9月19日。